GLITCH – グリッチ – 1 ビームコミックス
著:シマ・シンヤ
出版社:KADOKAWA
家族三人で桃迦町(とうかちょう)に引っ越ししてきた、高校生のイ・ミナト。
転校初日、ミナトは教室で不思議な黒い影を目撃し……。
登場人物
イ・ミナト
高校生
黒髪ショートで釣り目の少女。
方向音痴。
教室や町で不思議なモノを見る。
イ・アキラ
ミナトの妹
オカッパ頭の女子中学生。
自室の窓枠に掴まる小さな何か見た。
イ・ノエ
ミナトとアキラの母親
ショートカットの女性。
シングルマザーとしてミナトとアキラを育てている。
カナメ・イト
アキラの同級生
お団子髪のぽっちゃり女子。
穏やかな性格。
ケイ(キンジョウ=ディアス・ケイ)
アキラと同じ学童に通う小学四年生の女の子
黒髪くせ毛で浅黒い肌の眼鏡少女。
誰に対してもため口。
サイ
頭が無数の翼の男
雑貨屋の店番。
謎の生物を探すアキラ達に協力する。
ヒラタ
アキラが見た窓枠にしがみついていた生物
猫ほどの大きさで四本の腕と二本の脚をもつ知的生命体。
多分、昆虫系の異種族。
ヒラタたちがGLITCH(グリッチ)と呼ぶ現象により、元いた世界から桃迦町に飛ばされた。
元の世界では奇妙な現象(GLITCH)の調査をしていた。
調査の際は別の世界があるとは考えておらず、飛ばされたのは完全に事故だったようだ。
他種族との会話が可能な翻訳機を持つなど、人類よりも優れた科学技術を持つ種族。
あらすじ
ミナトたち家族が越した町、桃迦町。
その町では人類とは違う者たちが迷い込み暮らしていた。
その桃迦町で暮らし、少し経った頃、ミナトの妹アキラは、夜、開けっ放しだった窓のサッシに小さな生き物がしがみついているのを見た。
翌朝、姉のミナトと共にその生物が落ちただろう庭に出てみるが、小さなレンズ以外、痕跡は見つけられなかった。
落とし物だと思われるレンズ。
アキラはそれを返そうと学童で知り合ったイトとケイと共に捜索と町の調査を始め……。
感想
引っ越して来た町で奇妙な現象が起きており、そこには明らかに人類と違う姿の人が少数ながら暮らしていて……。
作品は高校生のミナトと中学生のアキラの姉妹が、イトとケイ、そして異種族のヒラタと協力しながら町で何が起きているのか探るといった内容です。
ヒラタがGLITCH(グリッチ)と呼ぶ、異世界からの転移現象。
多重宇宙、位相のずれ、並行世界。
そんなワードが思い浮かぶ作品でした。
まとめ
前作、ロスト・ラッド・ロンドンと同様、登場人物たちが愛嬌があって魅力的な作品でした。
GLITCH(グリッチ)と呼ばれる転移現象の原因は。
ミナト達は原因を突き止め、現象を止める事が出来るのか。
ヒラタは元の世界へ戻ることが出来るのか。
いろいろと先が楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はKADOKAWA公式サイトにて試し読みいただけます。