カワセミさんの釣りごはん 6 アクションコミックス
著:匡乃下キヨマサ
出版社:双葉社
夏も終わり季節は秋。
カワセミたちは修学旅行で隠岐の島へとやってきていた。
彼女たちは島の名所を巡り、旅館の料理に舌鼓を打った。
登場人物
久瀬美海(くせ みみ)
ミサゴの姉、音々子(ねねこ)の友人
眼鏡ロングの女性。
隠岐の島でボードゲームショップを営む女性。
カワセミたちの修学旅行で島のガイドを引き受けた。
魚取虎之介(うおとり とらのすけ)
ミサゴたちの父親
黒髪サングラスに顔に傷の男。
見た目はヤクザだが本職は獣医師。
内面は割と繊細。
悲しみはバットの素振りでごまかす。
あらすじ
隠岐の島での初日は観光名所巡りで終わった。
二日目、午後からの自由時間を利用してカワセミ、ミサゴ、ハネジロ、クロコ、そして教師の音々子の五人は堤防でのジギングを行うことにした。
音々子は捕食者から逃げる小魚が起こしたナブラを狙いジグを投入、大物をヒットさせた。
格闘のすえ、彼女が釣り上げたのはヒラマサ。
ブリ属三種の一つでブリに比べ脂肪が少なく、刺身で食べるのが好まれる魚だ。
そんな音々子に続きカワセミ、ハネジロ、クロコが順調に釣果を重ねる中、ミサゴの竿にはまだ当たりがなかった。
彼女は一日目、水質検査をしていた壮年男性からもらったタイラバ(疑似餌の一種)でマダイを狙っていた。
地道に竿を操り、タイラバが自然な動きをするよう一定の速度でリールを巻くことを続ける。
やがてその努力が実り、ミサゴは見事マダイを釣り上げたのだった。
感想
今回は冒頭、音々子の同僚、芦華(あしか)との釣りから始まり、修学旅行で隠岐の島観光、隠岐の島の堤防で投げ釣り、ミサゴの家でヒラマサ尽くしと父虎之介、冬の訪れとカップヌードルなどが描かれました。
今回はその中でも冬の初め、堤防でのクロダイ狙いのエピソードが印象に残りました。
作中、クロダイは釣れず二人はミニサイズのカップ麺で暖を取ります。
冷たい海からの風に震えながら、熱々のカップ麺をすする。
釣果はありませんでしたが、二人で海を眺めながら食べたことは、きっといい思い出になるだろうなと、エピソードを読んでいて思いました。
まとめ
季節は巡り冬。
次回はそんな冬の釣りの日々が描かれるのでしょうか。
冬は魚も脂が乗って美味しそうなので、カワセミたちがどんな魚を釣り上げるのか読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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