ダンジョン飯 11 ハルタコミックス
作:久井諒子
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン
竜と混じり迷宮の主である狂乱の魔術師の配下となった妹のファリン。
彼女を救う為、ライオスは食事を取り眠りについたファリンを一旦窒息死させた。
そして竜と混じり合ってしまったファリンの魂を分離させるべく、自らが迷宮の主となる為、ライオス達は狂乱の魔術師と対峙する事になる。
あらすじ
千年前、王国の民を救うため魔導書に封じられていた悪魔、翼獅子と契約し迷宮の主となったエルフ、シスル。
彼と対決したライオス達だったが、当てにしていた翼獅子の片割れは既にシスルに押さえられており、それにより迷宮の力を存分に振るえるようになっていた。
シルスは対決の場となったダイニングを巨大化、無数の竜を呼び込みライオス達を襲わせる。
グリーンドラゴン、レッドドラゴン、リヴァイアサンにホワイトドラゴン。
そんな竜達に追われ、ライオスの仲間達は一人、また一人と欠けていく。
呆然とするライオスをシスルが乗った東洋龍の手が捕える。
余りに一方的な展開にライオスはここまでやって来たのにあんまりだと、不条理を嘆いた。
そんなライオスの嘆き等、お構いなしに東洋龍の顎が彼に迫る。
こんな形で終わるのか。
諦めかけたその時、東洋龍の喉にグリーンドラゴンが噛みつき、二匹は争いを始めた。
その事で一命をとりとめたライオスは、はたと気付く。
竜は最強の生き物だ。天敵となりうるのは別の竜のみ。
シスルが大量の竜を呼び込んだ事で、巨大化したダイニングは竜同士が争い喰らいあう混沌の戦場となっていた。
感想
今回は狂乱の魔術師シスルとライオスの対決から始まり、翼獅子とシスル、カナリアとライオス達、マルシル迷宮の主に等が収録されました。
この巻でシスルは倒れ、物語は次のステップに進みました。
翼獅子と契約し迷宮の主となったマルシルの望みは種族間の寿命の差をなくすという物でした。
ハーフエルフのマルシルはこの作品では純血のエルフよりも寿命が長く、周囲の人々は彼女を残しやがて消えていきます。
寿命の差による別れ、このブログでも感想を書いている葬送のフリーレンでもテーマとなっている命の長さ。
世界中の種族を同じ寿命にしたいと望んだマルシル。
翼獅子にそれが出来るのか、続きが気になります。
まとめ
現状では協力的な悪魔、翼獅子ですがシスルへの行いを見ているとやはり何処か信用が置けません。
そんな翼獅子と契約し新たな迷宮の主となったマルシル。
その事で劇的に変化した迷宮。
より混沌が増した状況でライオス達はマルシルに会えるのか。
目的であるファリン救出は叶うのか。次巻も凄く楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。