終末ツーリング 1 電撃コミックスNEXT
著:さいとー栄
出版社:KADOKAWA
廃墟となった日本。
シェルターで暮らしていた二人の少女がオフロードバイク「セロー」で旅をする。
彼女たちの目的地はツーリングの名所で……。
登場人物他
世界
文明は崩壊し街に人の姿は無い。
作中描かれた様子では戦争的な何かがあったらしい。
温暖化の影響か海面が上昇し海岸線は内陸部へと広がっている。
環境ホルモン汚染の影響で海洋生物等は巨大化しているものもいる他、水族館や動物園から逃げ出した動物が野生化し生息している。
ヨーコ
黒髪ショートの女の子
ずっとシェルターで暮らしていたが、そこを抜け出しアンドロイドのアイリと共にオフロードバイクセローで旅に出た。
身体能力が高く、運転技術も高い。
アイリ
白髪セミロングの小柄な少女の姿のアンドロイド
ヨーコとシェルターで二人暮らしていた。
体が小さいのでセローの運転は出来ない。
右手に強力なプラズマ砲を内蔵している他、水中に右手をいれソナーとしても使用可能。
食事により稼働エネルギーを生産している模様。
体の構成素材によるものか水には浮かない。
セロー
ヤマハのセロー225をモータ駆動での走行にカスタムしたもの。
バッテリーは太陽光発電シートで充電するので、燃料切れの心配はなさそう。
機動戦闘車
八輪走行の車体に砲塔を備えた装輪装甲車。
乗組員は死亡していたがAIはまだ稼働していた。
しかしそのAIは損傷が激しくヨーコたちを砲撃してきた。
お姉ちゃん
黒髪ロングの女性
ヨーコにオンラインで勉強を教えていた。
Touringramu(つーりんぐらむ)というSNS?に沢山のツーリングの写真をアップしていた。
その写真は文明崩壊前の物で日付は2035年となっている。
彼女が現在どこにいるのかは不明。
シュワちゃん
下半身を損傷したサイボーグ
事故により生命維持の為、体をH社製軍用モデルP-045型へと移し替えたようだ。
再起動時には記憶を失っていた。
あらすじ
自然に侵食されたアスファルトの山道を一台のオフロードバイクが駆け抜ける。
乗っているのは二人の少女、黒髪ショートで制服姿の女の子、ヨーコと白髪で小柄な少女アイリ。
二人は先生だったお姉ちゃんのSNS、つーりんぐらむの足跡を辿り旅を続けている。
その日訪れたのは箱根。
ヨーコが侵入した大観山の頂上にある展望台の中は荒れ果て廃墟となり、文明の残滓は残っているものの木が天井を突き破って伸び、動物たちが建物の中まで入り込んでいた。
一方、周辺を探索していたアイリは機動戦闘車と共に物資を運ぶトラックを発見していた。
道から落ちたトラックの荷台には大量の保存食が乗せられていた。
それを回収したヨーコたちはホクホク顔で機動戦闘車へと戻り、砲塔に座って手に入れた保存食を食べる。
レーションは乾燥し固くなっていたが、それでも二人は食事を楽しんだ。
その後、かつてお姉ちゃんがつーりんぐらむに上げた写真と同じ景色を見ながらヨーコは「やっほー!」声を上げた。
感想
災害なのか戦争なのか、とにかく大規模な何か起き文明が滅び人のいなくなった日本。
シェルターで暮らしていた二人の少女、人間のヨーコとアンドロイドのアイリが電動バイクに改造された「セロー」で旅をするお話です。
第一話では壊れた機動戦闘車に追撃されたりしましたが、基本、ほのぼの平和に二人は滅んだ世界を旅していきます。
どうして世界は滅んだのか。ヨーコ達以外の人々はどこに行ったのか。
色々気になります。
まとめ
アンドロイドのアイリやサイボーグのシュワちゃんの存在等、崩壊前の科学技術はかなり発展していた事が伺えます。
次はラジオ放送をしている秋葉原へと二人は向かう模様。
どんな事が起きるのか、読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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