八月九日 僕は君に喰われる。 3 バンブー・コミックス
著:tomomi
出版社:竹書房
怪異に愛され執着される少年、櫻井青(さくらい あお)。
その日、学校に向かった青は、自分を疎んじている筈のクラスメイトの様子がいつもと違う事に違和感を覚えた。
担任の牛見(うしみ:牛女)に相談するもいつもの様に迫られ誤魔化される。
牛見から逃げ教室に戻った青だったが、やはりクラスメイトの変化に耐えられず、早退しようと手を上げた。
そんな青に視線を向けたクラスメイトの顔には、人のモノとは思えない笑顔が張り付いていた。
登場人物
咬崎コトノ(かみざき ことの)
青の後輩の女子
黒いパーカーを着た女の子。
不覚筋動、ちゃんとお帰り頂かないと困る。
あらすじ
クラスメイト達の異様な笑顔。
それが怪異による物だと気付いた青は、慌てて教室から逃げ出そうとした。
学校から出ればミヤコが助けてくれる。
そう考え、教室の後ろのドアから出ようとした青の体をスカートから伸びた足が止める。
止めた女は一年三組の咬崎コトノだと名乗った。
彼女は青を強引に席に座らせると、以前、植田(うえだ:大ムカデ)の件で青に石を投げた者をあぶり出し、彼に窓から飛ぶよう告げた。
彼女の言葉を受けてクラスメイト達は石を投げた少年を糾弾し飛べと囃し立てる。
怪異に操られているだろう少年は、ごめんなさいと言葉を残し、校舎の窓から身を投げた。
感想
今回は後輩の咬崎コトノに憑りついた怪異の襲撃から始まり、現在、青の周囲で起きている事を調べている柱場(はしらば:死んだ目タバコ)によって物語の全貌が少し見えて来ました。
今回、登場した怪異はコックリさん。
コックリさんといえば、狐狗狸と表記される様に、狐や狸等の低級霊が数人が指を置いた十円玉を操り、ひらがなの書かれた紙の上を動き聞きたい事を教えてくれるといった物。
都市伝説では安易にコックリさんを行うと呼び出した霊に憑かれるとか色々言われている儀式ですが、元は西洋のテーブル・ターニングが起源の占いの一種の様です。
ああいう学生時代に流行るモノは一体誰が持ち込むのか、気付いたら流行っていて……今思い出すとそれが一番不思議に感じます。
まとめ
今回は感想で書いた様に物語の全貌が見えて来た様に感じました。
異変が起きつつある街、次回はどんな怪異が登場するのか読むのが楽しみです。
こちらの作品はWEBコミックガンマぷらすにて一部無料でお読みいただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。