漫画完結作品

ヨシノズイカラ 第一巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年6月7日 更新日:

海
ヨシノズイカラ 1 ガンガンコミックス

著:ヨシノサツキ
出版社:スクエアエニックス

ばらかもんのヨシノサツキさんの新作。
離島に暮らすコミュ障気味の漫画家「遠野成彦」が今までの路線を変更し、自身の暮らす離島をテーマにした作品を書く所から、物語はスタートします。

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あらすじ

遠野成彦(32)は離島に暮らす売れない漫画家だ。
彼は今までファンタジー作品を中心に作品を発表していたが、読み切り二本、連載三本(全て打ち切り)と今一つ波に乗れずにいた。

担当に次は流行りの異世界転生はどうかと提案するが、担当からは日常系はどうかと返される。
離島に住んでいる事を活かし、田舎の少年の青春日常系。

勇者もドラゴンもスライムも出てこない、今までのジャンルとは全く違うが、瀬戸際の成彦には断る事は出来なかった。

離島を舞台にしたため、作画資料は外に出れば簡単に手に入る。
釣の場面の資料を得るため、スマホ片手に、アシスタントのとし坊(松尾敏人22歳)と一緒に港へ向かう。

漁船を撮っていると、地元の漁師、岩男バンに怒られたり、磯の写真を撮っていると、再会した高校時代の同級生、笹山がちゃんとお父さんをやっている事にショックを受けたりした。

帰りの車の中、成彦は思う。
こんなの自分が夢見た漫画家じゃない。
彼は売れたかった。

「もっと求められたい。」

そう呟き成彦はとし坊に、新しいネームが面白かったか聞いた。
とし坊は面白かったと返した。
彼は今まで成彦が描いてきたファンタジーは、難しかったと話し、今度のは、遠野先生っぽくて面白かったと続けた。

自分以外が面白いと言ってくれるなら、それでいいかと呟きネームをかき上げた。
ネームは通り、成彦は連載をスタートさせた。

感想

メンタル弱めな成彦と、時に辛辣なとし坊の二人が二人三脚で作品を作り上げていきます。

物語は島での生活がメインに描かれ、ばらかもんの時、たまが陥った離島での漫画やアニメ事情(本が届くのが遅い、アニメはそもそも放送されない)等のエピソードも盛り込まれ、離島はオタクに厳しい事が窺えます。

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まとめ

描きたい作品が必ずしも売れる作品ではないし、自分に合っているとは限らないという事がよく分かります。

次巻がとても楽しみな作品です。

この作品はこちらで一部無料で読む事が可能です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのauntmasakoによる画像です。
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