ぽんこつポン子 10 ビッグコミックス
作:矢島圭太
出版社:小学館
娘のさちよと一緒に暮らし始めたゲンジ。
喧嘩しながらも仲の良さそうな二人の姿に、ポン子は自分の役目は終わったと家を出て姉と一緒にクレープのフードトラックで北海道まで旅をしました。
そして大晦日、戻ってきたポン子を迎え入れたゲンジでしたが、彼女が持ち帰った北海道土産(ジャンクパーツ)の中に爆発物が混じっていて……。
登場人物
伽羅と愛染(きゃらとあいぜん)
ゲンジの孫
短髪とマッシュヘアーの兄弟。
弟の愛染は生魚が苦手。
あらすじ
ポン子が持ち帰った大量のジャンク品。
丁度、不要な物をさちよと処分していたゲンジは、そのジャンクも一緒に処分するようポン子に言いつける。
安く手に入ったのにと残念がりながら、ポン子は以前、不用品を処分した時と同様、イオン砲を使いジャンクも含め不用品を焼いた。
しかし、ジャンクの中に混じった爆発物が炎にあぶられ爆発。
幸いゲンジとさちよ、ポン子は無事だったものの家は跡形も無く吹き飛んでしまった。
彼の家は大工だったゲンジが中心となり、嫁のちあき、そしてやがて生まれる家族の為に自ら腕を振るい建てた物だった。
そんな思い出が一瞬で吹き飛び、ゲンジは見る影もない程、一気に老け込んでしまうのだった。
感想
ぽんこつな家政婦ロボットポン子と口が悪く頑固な老人ゲンジ。
賑やかで穏やかな二人の生活を描いた作品、その最終巻。
今回は爆発により失われた事でポン子が作った家から始まり、家にまつわるゲンジの思い出、ゲンジによる家の再建、ゲンジの息子一郎の気持ち、ロボットリサイクル、春とポン子のやりたい事ノート、ちあきの三回忌等が描かれました。
少しズレていておっちょこちょいなポン子と、彼女に叱るという形で突っ込むゲンジ、二人のやり取りはいつも笑いと暖かさに溢れていて……そんな彼らの生活を覗き見るのはとても楽しかったです。
まとめ
出来るならもう少し読んでいたかったですが、とてもいいエンディングでした。
作者の矢寺さんの次回作もとても楽しみです。
こちらの作品はビッグコミックBROS.NETにて第1話~3話までが無料で閲覧いただけます。
作者の矢寺圭太さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。