漫画完結作品

白暮のクロニクル 第二巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年5月25日 更新日:

沖縄
白暮のクロニクル 2 ビックコミックス

著:ゆうきまさみ
出版社:小学館

オキナガ―息長、不老不死の種族。
自殺を図った鳴宮涼子から話を聞くため、魁は血を使い彼女を一時的に蘇生させました。

しかし鳴宮は黒幕の名を言う事無く死亡。
死が間近に迫った者に対する仕打ちに、憤るあかりでしたが魁はオキナガを保護する人間を守るためと、自身が追う羊殺しを探す為に情報を得ようとした様でした。

羊殺しの事を語る魁の表情に、あかりは根深い物を感じるのでした。

広告

あらすじ

あかりは夢を見ていた。
夢の中では魁が、あかりに血を飲むことを勧めて来る。
それを断り、魁に平手打ちをしたところで、あかりは目を覚ました。

寝酒をして寝てしまおうとビールを注いでいると、トイレに起きてきた父に見咎められる。
医師である父とビールを飲みつつ話していると、心臓に損傷を受けた人間が、どれだけ生きていられるかという話になった。

魁は確かに凛子に胸を刺されたが、蘇生した。
話を聞くがそもそも、父の病院にはそんな患者は来ないから忘れたと返される。
父の書斎にはそういう話の載った本があるというので、書斎を探っていると、見つけた本の中から一枚の写真が落ちた。

写真にはあかりの祖母と、その姉である棗の姿が映っていた。
父の話では実母は棗の方で、彼女が父を生んですぐ亡くなった為、妹である綾音に養子として引き取られたらしい。

つまり棗はあかりの実の祖母という訳だ。

場所は変わって按察使文庫。魁は三日間眠っていた。
寝起きに薫子に襲われそうになったりしたが、事件の進捗を聞くため竹之内に電話を掛けた。

魁は全く進展を見せない羊殺しの捜査に苛立ちを見せる。
あと半年。
これまでの周期で言えば、あと半年で新しい犠牲者が出てしまう。

「棗を殺した奴を今回も逃がす気じゃねーだろーな!!」

魁は声を荒げて、電話の向こうの竹之内に訴えた。

感想

今回は魁がオキナガになった経緯が語られます。
不老不死の体と、お互い想いを寄せていた棗の死。

もし魁が棗に会いに行っていなければ、彼女は死ぬ事が無かったかもしれません。
終盤の叫びには、彼の後悔と怒りが込められているように感じました。

広告

まとめ

この巻では、竹之内と魁の関係、魁が羊殺しを追う理由が語られました。
あかりが通常業務として、オキナガを訪問する場面では、彼らが普段どんな暮らしをしているのかが垣間見えます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのCAME-RAによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-, ,

関連記事

人形

のんちゃんとアカリ 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

のんちゃんとアカリ 2 ヒーローズコミックス ふらっと 著:日日ねるこ 出版社:小学館クリエイティブ 呪いの人形、のんちゃんが住んでいる家に越して来た、高校二年生の上野アカリ(うえの あかり)。 彼女 …

採石場

トクサツガガガ 第一巻 第一話 あらすじ・感想

トクサツガガガ1 作:丹波庭 出版社:小学館/ビッグコミック 中村叶、26歳、OL、特撮オタク。 彼女は重度の特撮オタクでありながら、それを隠し生活している。 趣味を隠し続ける理由、それは特撮という分 …

床屋

ノー・ガンズ・ライフ 第五巻 あらすじ・感想

ノー・ガンズ・ライフ 5 ヤングジャンプコミックス 著:カラスマタスク 出版社:集英社 反拡張主義を掲げるスピッツベルゲンの実行部隊として、活動しているとされるメアリーの兄ヴィクター。 彼の真意を知る …

湖水地方

ノケモノたちの夜 第八巻 登場人物・あらすじ・感想

ノケモノたちの夜 8 少年サンデーコミックス 著:星野真 出版社:小学館 ウィステリアの兄スノウと契約を結んだ大悪魔シトリ。 彼はスノウを自らが作り出した、全ての者がウィステリアを嫌う世界に閉じ込め彼 …

ノートとペン

メタモルフォーゼの縁側 第二巻 あらすじ・感想

メタモルフォーゼの縁側 2 著:鶴谷香央理 出版社:角川書店 一冊のBL漫画を切っ掛けに知り合った雪とうらら。 引っ込み思案なうららですが、好きなものについて話す時間はとても楽しく、気付けば漫画を貸す …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。