白暮のクロニクル 3 ビックコミックス
著:ゆうきまさみ
出版社:小学館
オキナガとして彼らの関係した事件を調査している魁。
彼が羊殺しに執着する理由、それは思い人だった棗を殺害された事が原因でした。
あらすじ
管理対象である長居というオキナガが消えた事で、あかりは松波と共に彼の家を訪れた。
隣の住人の話では、深夜に小型トラックで家財を運び出し、男と二人それに乗って行ったらしい。
住人の間で彼が吸血鬼であるという噂が広まり、夜逃げしたのだと話しを聞いた隣人は語った。
物件を管理する不動産業者に話を聞くと、そういう噂は確かにあり、気味悪がった他の住人が次々と出て行き、大家も困っているという。
長居自身が何か問題を起こしていた訳ではないが、年を取らないことで噂が広まったようだ。
転出届けの有無を明日確認しようと松波と話し、オフィスに戻ると久保園から全国で11人、長居と同じように消えたオキナガがいると知らされる。
周囲の目に耐え兼ね、居場所を移すオキナガは多く、10年20年と一所に住むものは稀らしい。
あかりが、最近は吸血鬼呼ばわりされていたらしいと口にすると、久保園は“きゅうけつき”だから仕方がないと答えた。
按察使文庫を尋ね、吸血鬼である事聞いたと魁に言うと、オキナガについて説明してくれた。
彼らは血を吸って仲間を増やす訳ではないようだ。
言われてみるとと、魁がオキナガになった経緯も、巻上から聞いて知っていたあかりはその事や、成り上がるという言葉を教わった事もを魁に告げた。
魁は余計な事をと顔に手をやる。
吸血鬼の噂により、おそらく夜逃げする事になった長居の事を、あかりは気の毒に思った。
感想
今回は田舎の限界集落に集まった、オキナガ達とそれを計画した一人の少女の話がメインで描かれます。
オキナガと吸血についての話が、久保園によって説明され、彼らの生態が少しわかってきました。
絶対数の少なさから、パートナーを探すのも一苦労という話はこの物語の中では、オキナガが人間社会の中で生きているというリアルさを感じました。
まとめ
オキナガは見た目は成長しないので、今回登場した希梨香のような子供の時に成り上がった者は、生きていくために大人に、寄生するしかなかったのでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。