クレイジーフードトラック 2 BUNCHコミックス
作:大柿ロクロウ
出版社:新潮社
荒廃した世界、文明の残滓が残る荒野をフードトラックで旅するゴードン。
そして彼に拾われた謎の少女アリサ。
二人は立ち寄った中華屋で、アリサを追うかつてのゴードンの部下カイルから襲撃を受け……。
登場人物
マイナ
アリサの妹
ツインテールの褐色の肌の少女。
年齢は八歳だが圧縮学習により変化した世界の情報に精通している。
彼女もアリサ同様大食漢。
サラ
世界管理軍事組織バルドの軍人、大佐
ロングヘアの女性。
カイルの上官。
ヴェルナンド
トワタ公国、大公
ユルフワパーマの美青年。
守るべき物の為バルドと対立している。
ディラン
ゴードンのかつての部下
白髭ハンチングの老人。
現在はトワタ公国近郊でスクラップを収集し発明と改造の日々を送っている。
ゴードンのトラックは彼の手による物。
あらすじ
中華店でかつての部下であるカイルと対峙したゴードン。
襲撃を掛けたカイルの部下は撃退したものの、今度はカイル自身が刀を手に襲い掛かって来た。
ゴードンは威嚇で銃を翳すも、カイルはゴードンが撃った弾数を数えており銃に弾丸が残っていない事を認識していた。
銃を捨てたゴードンに残された武器はスープを飲むレンゲのみ。流石に分が悪い。
見切るしかないと覚悟を決めたゴードンの前にアリサが割り込み、振り下ろされたカイルの刀を素手で掴んだ。
アリサの行動に衝撃を受けるカイルとゴードン。
そんな二人にアリサは涙を流しながら「おかわり、たべたかったのにっ…!」と食事の邪魔をされた憤りでカイルの刀を握り締めた。
思わず刃を引いたカイルの刀はアリサの怪力によってグニャリとねじ曲がっていた。
その後、ゴードンが呼んだフードトラックの砲撃で店は半壊。
そのどさくさに紛れてゴードン達はカイルの前から姿を消した。
翌朝、お腹がペコペコだとアリサはゴードンを揺り起こす。
その彼を揺り起こしたアリサの手から、刀傷は完全に消えていた。
感想
今回は前巻から引き続きカイルの襲撃から始まり、活火山でサウナからのシーフードカレー、アリサの妹マイナの参入と巨大食虫植物、ベーコンサンド、サボテンマイマイとゴールドパール、マイマイのオーブン焼きとガーリックバタートースト、ゴードンの過去とポークステーキ、トワタ公国とスシと仲間等が描かれました。
この巻ではゴードンの過去、そしてアリサの秘密が朧げに見えてきました。
また、カイル達が軍の力を使い生態系の管理を行っている事も分かりました。
そしてアリサが強い再生能力と怪力を持つ生体兵器的な物だという事も判明しました。
ただ、アリサもマイナも食いしん坊でご飯を食べている所は凄く可愛いので、生体兵器云々は正直どうでもいいかなとも読んでいて思いました。
いや、大事な所だとは分かってるんですが……。
まとめ
今回の終盤、囚われたアリサを救い、スシを食う為、カイル一行、そしてかつての部下であるディランとゴードンは共闘する事になります。
ディランが修理した新たなトラック等、次巻も読むのが楽しみです。
こちらの作品はくらげバンチwebにて一部無料で閲覧いただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。