ヴィンランド・サガ3 アフタヌーンKC
作:幸村誠
出版社:講談社
11世紀のヴァイキングをモチーフに描かれる物語。
今回はトールズを失い、アシェラッドの命を狙うトルフィンが、彼の下で戦い初めて六年後の、西暦1008年から始まります。
あらすじ
アシェラッドの下で、戦闘に参加するうち、トルフィンの心は次第にすさんでいった。
西暦1013年、デンマークとイングランドの戦争に傭兵として参加したアシェラッド達は、ヨーム戦士団の英雄、のっぽのトルケルが守備するロンドン橋の攻略に参加する。
フローキーは、かつての同胞ということで、彼を懐柔しようとするが、戦争そのものに価値を置くトルケルに一蹴されてしまう。
トルフィンは、アシェラッドとの決闘を条件に、トルケルとの戦に臨む。
トルケルに手キズを負わせることは出来たものの、彼の力は凄まじく、ズタボロになったトルフィンは、軍が引くのに合わせて、橋から川に飛び込み、這う這うの体で逃げ延びた。
デンマーク王、スヴェンはロンドンを王子クヌートに任せ、本隊を西に移動させた。
その後、本隊は北に戻ったが、ロンドンの西、パース近郊に残っていたアシェラッド達は、本隊に向かう伝令からクヌートがトルケルに捕らえられた事を聞く。
アシェラッドは、クヌートを奪還し褒賞を手に入れるべく、作戦を開始した。
感想
戦い大好きっ子のトルケルが登場しました。
彼の強さは異常で、まともに戦えば勝てる者は殆どいないでしょう。
私は自分の思いに忠実で、真っすぐなトルケルが大好きです。
彼は今後も長く登場しますので、活躍を期待しています。
特別編でトルフィンの姉、ユルヴァのお話が掲載されています。
この物語で一番強いのは彼女かもしれません。
まとめ
この時代、イギリスは、デンマーク占領地、イングランド、ウェールズの小王国群等に分かれていました。
トルフィン達は、デンマーク王の下でイングランドと戦っています。
トルケル達はイングランド軍が歯ごたえがないとの理由で、ヨーム戦士団がいるデンマーク軍と戦うため、イングランドについたようです。
戦いに重きを置く、ノルマン戦士の信仰についても、作中で語られます。
彼らは、戦いの中で死ぬことで、ヴァルキリーにより天界の戦士の館、ヴァルハラに住む事を許されると考えていました。
勇者としてヴァルハラに招かれる事は、戦士としての誉れだったようです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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