ブルージャイアントシュプリーム 3 ビッグコミックススペシャル
作:石塚真一
出版社:小学館
ジャズプレイヤー、宮本大の軌跡を追った作品です。
ベーシスト、ハンナを追ってハンブルクに向かった大は、ようやく彼女と再会する事が出来ました。
あらすじ
楽器店の店主、ボリスの計らいでハンナと再会した大。
ハンナはミュンヘンで自分に言った、組もうという気持ちが変わっていないか大に確かめた。
大はハンブルクで、10日間、彼女を探し続けた事を語り、どうか組んで欲しいと願った。
大は彼女と組み、ドイツで一番の、ヨーロッパで一番の、そして世界で一番のプレーヤーになりたいと語った。
ボリスと別れ、夜の街を歩きながらハンナと話す。
日本でのジャズの事、ドイツに来た理由。
そんな事を話していると、ハンナは組むにあたって約束して欲しい事があると言った。
それはどんなプレーの時でも全力で行う事。
大はそれを約束した。
その答えを聞いてハンナは少し微笑んだ。
約束を終え、ふと街を見ると人だかりがあった。
ハンナに尋ねると、ビートルズのモニュメントがあるという。
ビートルズはこの街で下積みをしていたとハンナは語った。
続けて、彼らはまさか世界一になるとは知らなかった。
知らない事で、恐れも無くやっていたから、世界一になれたのかもと口にする。
それを聞いた大は言う。
なら自分たちはもっと簡単だ。
ビートルズは世界一を知らず、世界一になった。
自分たちはビートルズを知っている。
自分たちは意識的に世界一になれる。
そう話し、ハンナに改めて組んで欲しいと手を差し出した。
ハンナはしっかりとその手を握り返した。
ハンナと組めた事で、大は思わず呟く。
「世界が広がったみたいだ」
感想
大とハンナは、強すぎる個性の為か、上手く纏まることが出来ません。
練習を続けるなか、大はボリスに頼み、二人でステージに立つ事を決めます。
百回の練習よりも、一度のステージの方がより大きな経験になる。
勿論、練習は大切ですが、それだけでは先に進むことは出来ないと感じました。
まとめ
この巻の終盤、ピアニストであるブルーノが登場しました。
彼はまとめ役をしていた雪祈とは違い、かなりの問題児です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。