バトルグラウンドワーカーズ 7 ビッグコミック
著:竹良実
出版社:小学館
人類連合に対しクーデターを起こした31小隊。
戦っていた相手が人間だった事を知った他の隊員達もそれに同調するが、クーデターは長官の与儀によって鎮圧されてしまった。
拘束される仁一朗(じんいちろう)達、31小隊のメンバー。
そんな状況の中、東京に本物の亞害体が現れる。
与儀はライズを投入するが、人間の操るサファンの機体とは明らかに動きの違う亞害体に苦戦、慣れない市街地戦という事もあり被害を拡大させていた。
それを見た仁一朗は31小隊にやらせろと声を上げた。
登場人物
コールマン
人類連合総代表代理
隠していた事実が公表され自ら命を絶った代表に変わり、人類連合を纏めているおじさん。
クダン
蘇芳島周辺の原住民、サファンの青年
サファンの中でも過激派である黒鵲派のエース。
島が亞害体に襲われた際、人類連合に父親を見殺しにされた事で強い憎しみを抱いている。
31小隊の隊員、能倉(よくら)とは幼馴染。
スェン
サファンの男性
能倉の父親。
日本人であった能倉の母、そして娘の能倉とは亞害体の襲撃で彼女達を日本に返した後は連絡さえ取れていない。
現在は黒鵲派に所属している。
あらすじ
東京に出現した亞害体。
仁一朗達、31小隊は他の隊が手を焼いたそれを、作戦で隊を抜けていた西の協力もあり無人地帯へと誘き寄せる事に成功する。
更に駅に残された人々に魅かれ、集まって来た亞害体、総勢16体も仁一朗の作戦によって何とか撃退した。
報道のヘリが上空を舞う中、彼らはネットに上げた動画の検索ワードをライズを使い地面に書いた。
それは多くの人の目に触れ、これまで人類連合と各国政府が隠して来た不都合な真実を日本、そして世界中の人々が知る事となった。
また、日本のみならず世界中で亞害体が出現した事で、国連の安全保障理事会は人類連合に説明を求めた。
そのビデオ会議に対応した代理のコールマンは、各国代表に21年前に亞害体の出現場所を限定するAT-ATが稼働を止めていた事を告白した。
感想
今回は東京新宿での市街地戦から始まり、人類連合が隠して来た様々な真実、そしてそれを正す為、様々な戦いの元凶となった蘇芳島への向かった31小隊の姿が描かれました。
物語も終盤へ向けて動き、様々な謎が解明されていきますが、相変わらず長官の与儀は何か企んでいる&全部分かってる感が凄くてムカつきます。
なんでしょうか、こう人を掌の上で転がしてる感じというか、全部自分の計画の駒として使ってる感がプンプンして好きになれないんですよね。あの人。
そんな中でも仁一朗達は自分達に出来る最善を求め行動していきます。
次巻はいよいよ完結巻、物語がどんな終わりを迎えるのか今から楽しみです。
まとめ
AT-ATが動いていなかったのは予想外でした。
という事はこれまで亞害体(本物)が出なかったのは単に向こうの都合か運が良かったという事でしょうか。
ともかく次が最終巻、与儀のおばちゃん、一回ぐらい凹ませて欲しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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