ノー・ガンズ・ライフ 4 ヤングジャンプコミックス
著:カラスマタスク
出版社:集英社
コルトにテロを行わせていたサリシャガンを、警備局に引き渡し、部屋に戻った十三。
そこにはアームド斎を護送していた車を、オリビエごと狙撃したペッパーと、十三と同じガンスレイブユニットであるセブンが待ち構えていました。
あらすじ
部屋にいたペッパーは、十三に依頼があるという。
十三は、彼ら二人がベリューレン社の人間だと見抜いた。
ペッパーの右腕は「ハンズ」と呼ばれる、ガンスレイブユニットの制御プログラムを唯一解除できる代物だったからだ。
ガンスレイブユニットと解除キー。
大戦が終わった今、この街でそんな二人をセットで運用できる所などベリューレンぐらいしかない。
警戒する十三に、ペッパーは安心するよう言った。
今日来たのは個人的な要件らしい。
彼女の依頼。
それは十三を倒してハンズを持つ自分の駒にする事だった。
ペッパーはセブンに捩じ伏せろと命じながら、戦闘プログラムを起動した。
ハンズによるガンスレイブユニットの解放は、戦闘能力を一兵士から戦略兵器に変える。
初撃は何とか凌いだ十三だったが、ペッパーに発破をかけられたセブンの二度目の攻撃は十三は左肩を貫き事務所の壁を吹き飛ばす。
ペッパーは十三に、本気を出さないと死ぬよと声をかけた。
十三は彼女に、自分が力を振るうのは受けた依頼を果たす為だけだと返した。
己の信条を貫く十三に魅力を感じ、彼を手に入れる事への執着をました。
屈服させて自分の物にする。
その為に負傷した十三に、ペッパーは自ら斧を持って襲い掛かる。
肩を抉られ動けない十三を庇おうと、鉄郎がペッパーの前に立ちふさがる。
躊躇なく振るわれた斧をセブンが止める。
鉄郎がハルモニエを使い、セブンを操ったのだ。
ハルモニエの存在と騒ぎが大きくなった事で、ペッパーは一旦仕切り直す事にしたようだ。
去り際、彼女は十三の顎を舐め「唾つけた」と狂気じみた笑みを浮かべた。
感想
今回はあらすじで書いたペッパーとセブン、拡張者の霊に取りつかれているという少女、ローサ。
そしてメアリーの兄であるヴィクターのお話です。
どの話も良かったのですが、個人的にはローサのお話が特に好きです。
この話で登場する、グスタフMV360という、長時間稼働すると車体が排熱で溶けるというロマンバイクが最高でした。
まとめ
この物語のヒロイン、メアリーですが、彼女はヒロインでありながら鉄郎曰く、少し不思議な臭いがするし、バイクに乗っている時も不可抗力とはいえ、女性キャラが見せないような表情をします。
そんなコミカルでキュートなメアリーの存在も、この物語の魅力の一つです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。