僕の妻は感情がない 3 MFコミックス フラッパーシリーズ
著:杉浦次郎
出版社:KADOKAWA
お料理ロボットミーナと彼女にプロポーズしたサラリーマン、タクマの日々を描いた作品、その第三巻。
登場人物紹介
テルメルVI型
保健センターでタクマに対応してくれたロボット
カメラとディスプレイで構成された頭部を持つ相談窓口ロボット課のロボット。
ミーナが入り込んだ事で人格が形成されたマモル(ミマモリウスくん三号)のクラスを調べてくれた。
クラスを選定しないとロボットは殆どの行動に制限が掛かる。
マモルのクラスは1、ミーナは2。
クラス1は主人の同伴が無いと移動を制限される。
クラス2では単独行動が可能。
大谷富一(おおたに とみかず)
ミーナと繋がった西園寺ミーナ(スーパーミーナ)の記憶ではミーナの前の持ち主。
21歳のプログラマー。
しかし、西園寺が調べた所、そんな人物は存在しなかった。
ニーナ
かせいじん
額に口を持つ頭部と触手で構成された生物。
両親は亡くなり現在はタクマのアパートの一階でOLのリサと暮らしている。
可愛い。
あらすじ
サプライズで予定よりも早くバージョンアップから戻ったミーナ。
タクマはそれに喜ぶが、ミーナにとって予定外の事が起きていた。
バージョンアップ中、タクマとコミュニケーションをとる為送ったミマモリウスくん三号。
ミーナが接続しなければ動かない筈のそれが繋がっていないにも関わらず稼働していたのだ。
ロボットメーカーのサポートロボ、センジュが調べた所、ミーナが入り込んだ時に休眠中である人格プログラムが作動していると錯覚したミマモリウスが、ミーナのプログラム及び、彼女とタクマのやり取りから「学習」を始め、独自に人格を形成したのではとの事だった。
飯田とセンジュは不具合と判断し、プログラムの再インストールを勧めたが、タクマはそれを断り大切に育てますと返した。
自分とミーナのやり取りから生まれたモノ。
彼にはミマモリウスが自分達の子供の様に感じられたのだ。
感想
今回は新たに家族に加わったマモル(ミマモリウスくん三号)とタクマ達の暮らしの他、ミーナと繋がった事で彼女の過去を夢に見た西園寺ミーナ(スーパーミーナ)、そして書き下ろしとしてタクマのアパートの一階に住むかせいじんのニーナのエピソードが収録されました。
その中でも今回は西園寺が見たミーナの過去が印象に残りました。
彼女が見たのはほんのわずかですが、その記憶の中で前の主人はスーパーミーナと比べミーナを蔑む言動をしていました。
現在、ミーナがタクマに褒められて嬉しそうにしている事や、マモルに対してマウントを取る様な行動や言動を行うのはその記憶(記録)が無意識化(バックグラウンド処理)で影響しているのかなと読んでいて感じました。
あと、かせいじんのニーナは健気でなんかとても愛おしかったです。
まとめ
今回、チラッと出たミーナの前の主人。
プログラマーであり存在しない人物だというその誰かが、今後タクマ達に絡むのか。その辺りも気になる所です。
こちらの作品はComicWallkerにて一部無料で閲覧いただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。