しょうもないのうりょく 3 バンブー・コミックス
著:高野雀
出版社:竹書房
書類を綺麗に積める異能と、他人の異能がそれなりに分かる異能を持つソフトウェア開発会社のOL星野。
彼女を中心に異能を持った人々の日常を描いたお仕事コメディ。
登場人物
占い師
黒髪ロングの女性。
未来予測の異能の持ち主。
井上(いのうえ)に大変なことが起きると予知を告げる。
五七三川(しめかわ)
星野の会社の取引先のプロジェクト担当。
眼鏡の中年男性。
営業の助川の元夫。
相手の口調を五七調にさせる異能。
岡本(おかもと)
営業
短髪ガッチリで長身の男。
本人にそのつもりはないが、その体躯から相手に怖がられることが多い。
今後、一週間の雰囲気が分かる異能の持ち主。
湯川(ゆかわ)
営業
黒髪で人懐っこい性格の男。
お調子者で人と打ち解けるのは早いが、仕事は少しいい加減。
花本(はなもと)
年配のプログラマー
白髪眼鏡のおじさん。
花の咲く時期が分かる異能の持ち主。
影山(かげやま)
開発部の女性社員
黒髪ロング前髪パッツンで眼鏡の女性。
気配を消すことが出来る異能の持ち主。
コードが親切と言われたことがきっかけで藤原に好意を抱く。
相馬(そうま)
嘘が分かる異能の持ち主、本多が出会い系アプリで会った青年
彼も相手の嘘が分かる異能の持ち主で、本多に会ったのは仕事へのスカウトのためだった。
後輩(1)
コンサル会社勤務の井上の後輩
見るだけで相手の出身地が分かる異能の持ち主。
色々、要領の悪い彼女に井上は先輩として指導方法に悩む。
あらすじ
対面であればそこそこの確立で相手の異能が分かるOLの星野。
彼女は不老不死の異能を持つ同僚、藤原(ふじわら)に好きだと告白され付き合うことになった。
その事を相手の嘘が分かる同僚、本多に打ち明けたところ、胸キュン成分に飢えていた本多は猛烈に食いつき、初々しい星野と藤原の恋バナに鼻息を荒くする。
そんな本多の勢いをよそに、これまで恋愛に縁のなかった星野は言い訳なしに他愛のないメッセージを送れること、会う約束が簡単にできる事、なにより素敵だなと思っている相手が好意を持って接してくれることに喜びを感じていた。
感想
今回は星野と藤原の話に興奮する本田のエピソードから始まり、本田の失恋、藤原と井上、かっこいい異能と職業、見た目と営業の他、実は藤原に好意を抱いていた影山など、恋愛話と異能の有無についてと藤原の事故等が描かれました。
ほんのちょっぴり便利な異能。
作品はその異能を仕事に利用したり、してなかったり。
結局は、超能力も日常に溶け込んでしまえば現実と同じく、その人の持つ特性の一つに過ぎず、使う使わないは本人次第なのかなと収録されたエピソードを読んでいて感じました。
まとめ
微妙な超能力を人々がもっている世界を描いた作品もこの巻で完結。
不老不死の異能を持つ藤原、彼と付き合い始めた星野が今後、どうなるのか。
星野が年老いてこの世を去っても、藤原は変わらず若いまま永遠に生きていくのか。
そんなことが気になりましたが、多分彼らは別れの瞬間まで仲良しだろうなと穏やかな二人を見ていて思えました。
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お読みいただき、ありがとうございました。