白山と三田さん 3 少年サンデーコミックス
著:くさかべゆうへい
出版社:小学館
田んぼで溺れていた老人を助けた事で、彼の孫娘、三田民子(みた たみこ)と付き合う事になったラジオ好きの高校生、白山辰彦(しろやま たつひこ)。
夏休み、東京への旅行を経て絆を深めた二人。
その日は民子の希望で廃墟に向かうことになり……。
登場人物
今井蓮音(いまい はすね)
辰彦が働くコンビニカラオケ「ポセイドン」のパート
ショートボブで真っ赤なルージュのおばさん。
疑り深い。
ママさんバレーの選手。
島高平(しま こうへい)
東京から引っ越してきた転校生
サラッとした黒髪で背の高い少年。
悪気はないが無意識に他人をディスる発言をする。
将来は美容系の仕事に就きたいらしく、メイク道具などを持っている。
あらすじ
これから向かう廃墟は、民子の実家である三田建設が工事する予定の建物らしく、民子の祖父と物件の所有者には立ち入り許可をもらっているらしい。
「白山さん、以前廃墟に興味を持ってましたね?」
「嫌いじゃないですね」
「えぇ?」
辰彦の答えに民子は目を細める。
「そんな中途半端な気持ちで中には入れられません」
民子は廃墟探訪に並々ならぬ思い入れがあるらしく、辰彦に好きか嫌いか答えを迫った。
そんな民子にたじろぎながら、辰彦は「す……好きです」と答えを絞り出す。
辰彦の答えに満足したのか、民子は彼と二人、目的地である廃墟へと向かうのだった。
感想
今回は冒頭、廃墟探訪から始まり、夏休みの課題と莉子(りこ)と民子、夏祭りと花火、店長の捻挫とバイトと民子、初めての給料とデート、二人の部屋と下北沢、転校生島高平、民子とメイクと芋けんぴ等が描かれました。
今回はその中でも夏祭りで汚されてしまった千代(ちよ)の浴衣を、染み抜きした辰彦が印象に残りました。
辰彦は普段は不器用で、余り他人と積極的に関わるタイプではありません。
ただ、困っている人には割とさらりと手を貸すようです。
今回も淡々と浴衣の染み抜きをした辰彦がなんだかカッコよかったです。
まとめ
今回は新たな登場人物として美容系男子、島高平が登場しました。
彼が民子の友人、千代たちとどう絡むのか、次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はサンデーうぇぶりにて一部無料で閲覧いただけます。
作者のくさかべゆうへいさんのTwitterアカウントはこちら。