焼いてるふたり 3 モーニングKC
著:ハナツカシオリ
出版社:講談社
結婚はしたものの、お互い奥手である為、未だプラトニックな二人。
そんな関係を変えようと千尋(ちひろ)は健太にハグを求めます。
ですが彼女のその行為は健太の過去のトラウマを呼び起こしてしまい……。
登場人物
千尋の父
丸眼鏡に無精ひげで白髪の男性。
大学教授。
研究に掛かり切りで、母を亡くした千尋に寂しい思いをさせた事を悔やんでいる。
コーヒーを淹れるのが上手い。
あらすじ
ハグを求める千尋から風呂掃除を理由に逃げてしまった健太。
彼が女性を苦手な理由、それは学生時代にあった。
夏休みの迫ったある日、好きだった先輩と図書室で二人きりになった健太。
先輩はそこで健太にキスしてみないと提案する。
戸惑いながらもそれを受け入れた健太だったが、その後、先輩とは何も進展せず、夏休みが開ければ無視される始末。
結果、健太は女性とどう付き合っていいか分からず、千尋と出会うまでずっと一人で過ごしてきたのだ。
それがフラッシュバックし、気持ちが落ち込む健太だったがともかくとして千尋と共に岩塩プレートを購入、牛肉でも希少部位であるミスジを焼き食べる事でモヤモヤも解消されていった。
そして千尋が帰る時間となる。
健太がモヤモヤを抱えている事に気付いていた千尋は、家を出る前、唐突に健太の頭を撫でた。
「今週もお疲れ様でした」
その行為に感じ入りつつ礼を返し、じっと彼女を見つめていた健太に千尋は隙ありと抱きついた。
そんな彼女の行動に驚き、健太のモヤモヤは完全に吹き飛んだのだった。
感想
今回は冒頭の岩塩プレートでの焼肉から始まり、千尋父とささみの梅シソ焼き鳥、きんぴらとだし巻き卵のホットサンド、映画鑑賞とポップコーン、草むしりとぐるぐるソーセージ、目玉焼きのせドライカレーとタンドリーチキン、鰻弁当、河原でバーベキューにシメの焼きそば等が収録されました。
そんな収録されたエピソードの中でも、やはり冒頭の健太のトラウマが印象に残りました。
思春期、異性に興味が出始める時期に片思いの先輩とキスをする。
男女問わず舞い上がってしまうのでは無いでしょうか。
そしてその後、その先輩から無視される。
健太が傷つき混乱するのも無理ないように感じました。
その先輩の真意はわかりませんが、過去は忘れて千尋と楽しい思い出を一杯作れればいいなと読んでいて思いました。
まとめ
この巻のラスト、好きな人に嫌われるのが怖い、しかしそれ以上に抱きたいと思っていると告白した健太。
次巻、二人は一線を超えるのか、次も読むのが楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。