ヴィンランド・サガ7 アフタヌーンKC
作:幸村誠
出版社:講談社
11世紀のヴァイキングをモチーフに描かれる物語。
スヴェン王のいるゲインズバラにたどり着いたクヌート達。
敵将だったトルケルを味方につけ、帰還するなど信じられないフローキーは、彼らを迎え撃とうと軍を動かします。
しかし、実際にトルケルを従えたクヌートに茫然と立ち尽くすのでした。
その後、言い訳を重ねるフローキーでしたが、クヌートに一蹴されてしまいます。
王子の余りの変わりように、フローキーは信じられぬものを見る思いで彼を見送ったのでした。
あらすじ
この世に救いをもたらさない神を憎み、自ら楽土を作るべくクヌートは行動を開始する。
クヌートは父スヴェンと対面し、王が自分を殺そうとしている事を問いただす。
周りを兵が囲む中、アシェラッドの言葉で事態は収束。
もとより王はこの場では、クヌートを殺すつもりは無かったようだ。
その後、死の淵にあるビョルンの願いを聞き、アシェラッドは彼と戦い、その死をみとる。
ビョルンと戦ったアシェラッドは、続けてトルフィンとも戦いこれを制する。
成長のないトルフィンに、アシェラッドは自らの過去を語り始めた。
感想
クヌートは理想郷実現のため、自分を排除しようとする王を倒すことを決意します。
しかし、クヌートの味方は少なく、王もクヌートが身動きが取れない様、辺境に封じようとします。
アシェラッドの機転で、難を逃れたクヌートですが、彼を除こうとする王の意思に変わりはなく、アシェラッドは一計を案じます。
この巻では、魅力的なキャラクター、ビョルンが退場します。
物語の冒頭から、脇を固めてきた彼が去ることは、寂しさを感じます。
無意味な妄想ですが、天才無免許医がいれば等と考えてしまいます。
まとめ
アシェラッドの語る理想郷、それはかつてレイフの語った、ヴィンランドと同じ場所なのかもしれません。
西の海を越えた先にある場所、アシェラッドの祖先であるアルトリウスの時代。
ウェールズの誰かが海をわたり、その場所を見たのかも等と考えてしまいます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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