漫画

ダンジョン飯 第六巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年1月24日 更新日:

おにぎりダンジョン飯 6 ハルタコミックス
作:久井諒子
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン

狂乱の魔術師から逃れたライオスたちはオークの助けを借り、帰還するため上層を目指す一行だったが、魔術師が警戒したためか迷宮を作り替えられ道に迷ってしまった。

道中、ドライアドとの戦闘で花粉症になったり、マルシルがコカトリスに噛まれ石化し漬物石にされたりと色々あったが、昔の仲間シュロ―とカブルー達の混合パーティと合流する。

シュロ―に旅の経緯とファリンをマルシルの魔術により蘇生したことを話すとシュロ―は激高する。
マルシルの使った魔術は禁忌とされ、関わったもの全てが大罪人とされる。
西のエルフに知られれば一生、日の目を見る事は出来ないだろう。

その後、魔物の襲来とキメラ化したファリンに襲われ一行は大打撃をうける。
彼女は羽毛を持つ翼とドラゴンの四肢を備えた、異形の姿に変貌していた。
だがライオスたちはファリンを攻撃することを躊躇してしまう。
魔物を憎むカブルーはそれに怒りを隠しきれない。
仲間が次々と倒れる中、一瞬のスキをついてカブルーがファリンの喉を掻き切った。

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第38話 キメラ あらすじ

カブルーはファリンの肺、腎臓、心臓と人であれば急所である場所を次々に攻撃する。
それでもファリンはひるまない。
投げ飛ばされたカブルーを救うため、ライオスはファリンの足を挿し止める。

それでもファリンは止まらずカブルーも殺されてしまう。
ファリンは雄たけびをあげ術を行使する。
術を使いふらついたファリンは逃げ出すが、こちらも多数の死傷者を出してしまった。

カブルーの仲間がまず彼を蘇生し、その後カブルーの提案でシュロ―の仲間、マイヅルを蘇生させた。
治療を手伝おうとするマルシルをシュロ―が止める。
彼はマルシルを西のエルフに突き出すと言い出した。

西のエルフなら魔物とまじりあったファリンの魂だけでも開放できるはずというシュロ―に、ライオスは別の方法をあるはずと彼を止めた。
考えがあるなら言ってみろと、怒りをあらわにするシュロ―にライオスは狂乱の魔術師を倒すと宣言する。

魔術師を倒し命令を書き換えればいいとライオスは語った。
ふざけるな、本気で考えろ!と声を荒げるシュロ―にライオスは思わず手が出てしまう。
殴り返したシュローに拳を放つライオス。
ファリン探索の間、食事も睡眠もとっていなかったシュロ―は、その乱闘に耐えられずふらつき倒れる。

倒れたシュロ―にライオスは言った。
自分はそこまで腕が経つほうじゃないし君は強い。
だが三食しっかり食べて、睡眠を取っている俺たちの方がずっと本気だ。
俺たちは狂乱の魔術師を必ず打ち倒し絶対にファリンを助け出す。

ライオスはシュロ―に地上へ戻り休息をとれと諭した。
それに対しシュロ―は小声で何か言う。
なんだと顔を近づけるライオスの顎にシュロ―の拳が炸裂する。
ライオスは気付いていなかったが、シュロ―はライオスの悪意のない無神経さが我慢ならなかったのだ。

二人は言い合いながら殴り合いを再開した。
そんな彼らを他所にマルシルたちは怪我人の治療と、行方不明者の捜索に当たった。
そちらが終わる頃、ライオスとシュロ―の殴り合いもライオスの勝利で幕を閉じた。

倒れたシュロ―にすかさずセンシが食事を届ける。
おにぎり口にしたシュロ―は一言うまいと呟いた。
次の予定を聞くマイヅルに、シュロ―は帰還する旨を伝えた。

彼はライオスに国に帰り島には二度と戻らない、島主にこの事を警告すると告げる。
シュロ―はファリンに求婚していたが返事は保留されていた。
彼はファリンの全てを愛していたが、そう言った事を言葉にして伝えてはいなかった。

それを聞いたライオスはファリンに伝えておくと答えた。
お前のそういう所が妬ましいと彼は語った。

帰還の準備をするカブルー達にライオスは礼を言った。
その後の会話でカブルーは考える。

迷宮の主を倒すのはライオスかもしれない。
彼以上に魔物に詳しく、そして動機をもった冒険者はいない。
しかし主を倒すという事は次の主になるという事かもしれない。
彼は迷宮を封じるだろうか。

考えを巡らすカブルーに、ライオスは腹減ってないかと尋ねる。
流血し、蘇生したあとは腹が減るだろうと、ハーピーの卵で卵焼きを作り、カブルーに笑顔で差し出した。
カブルーの脳裏に魔物に蹂躙された過去が蘇る。
彼にとって魔物は憎しみの対象で食料ではない。

絶対食べたくないが、断れる状況でもない。
覚悟を決めたカブルーは卵焼きを頬張った。

食事を終え、帰還するシュロ―達を見送るライオスにシュロ―は鈴をわたす。
万一生き延びる事が出来て黒魔術の所為で地上に戻れない時は、これを鳴らせば使いをやり東へ逃がしてやると話した。
死ぬなよと言うシュロ―にライオスは礼を言った。

カブルーとも握手をして話す。
彼はそれじゃまたと、含みを持った笑みを残し帰還の扉に消えた。

再び四人となった一行はファリンを助ける術をもとめ、迷宮を歩き始めた。

感想

ファリン大暴れの第六巻でした。
ドラゴンの四肢、巨大な翼、さらに呪文も行使する凶悪さで彼女は一行に襲い掛かります。
三つのパーティを蹂躙する様子は、さながらMMOのレイドボスのようでした。
新たな仲間、忍者のイツヅミも加え、一行の旅は続きます。

今回の見どころは、以前回想シーンでファリンが言っていた、ライオスの犬の真似(ハイクオリティ)です。

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