漫画

青の島とねこ一匹 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2020年7月10日 更新日:

目玉焼き
青の島とねこ一匹 2 ヤングチャンピオン烈コミックス

著:小林俊彦
出版社:秋田書店

草太は二人と一匹の暮らしに多少戸惑いながらも、段々と島の生活になじんでいきます。

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登場人物

白神空子(しらがみ そらこ)
白神の妹
サバサバとした男前の女性。
青の叔母であり青が料理上手なのは彼女のおかげ。

サッちゃん
島の子供
島に来た草太は彼女にとって初めて出来た後輩であり、お姉さん気分であれこれ世話を焼いてくれる。

村上菊(むらかみ きく)
雛の親戚
京都の医大に通う学生。
実家は尾道で医者をしている。
前作「パステル」からのゲストキャラ。
島には気持ちの整理のために訪れたようだ。

あらすじ

十年前、青は父の雷太と共に凪島へやって来た。
その事で青は母と別れて暮らす事になる。
当時の青には海もそこに浮かぶ島も、島の生活も全てが楽しいとは思えなかった。

青を連れて実家に帰った雷太を妹の空子が待ち受けていた。
彼女は無軌道な雷太に怒りのアイアンクローを決めた後、二人を家に上げ食事を作り始めた。
台所から聞こえるリズミカルな音に、青は興味を抱く。

「空子の料理はメッチャ美味いんだぞ」

雷太の言葉に触発され、青は恐る恐る台所を覗いた。
それに気付いた空子は青を呼び寄せ、口に茹でたてのタコを放り込んだ。

「おいしい!!」

そう言った青に空子は料理が好きなのか尋ねる。
「……うん」と答えた青に彼女は言う。

「お母さんにはなれんけど、料理は教えてあげる」

空子に料理を教わりながら島での暮らしは続いた。
しかし母のいない島は青にはやはり寂しかったようで、一人よく泣いていた。
それを見かねた雷太は後輩の草太を島に呼ぶ事にした。

彼はいつも楽しそうでニコニコしていたからだ。
明るい草太の存在が青の気持ちを紛らせてくれるのでは……。
そう考えた雷太の期待を草太は大きく上回った。

素直で優しく裏表の無い草太に青は良く懐き、笑顔を見せる様になった。
そして夏休みが終わり、草太が帰る日がやって来た。

「草太くんっ、また来る?」
「うん、また来るよ!!」

「絶対!?」
「うん、絶対!!」

「約束だよ!!」
「うん、約束!!」

遠ざかる島を見ながら草太は大きく伸びをする。
そんな草太のTシャツの裾は、青がいつも掴んでいた所為でスッカリ伸びていた。

それから十年後、青は島にやって来た草太を迎えた。

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感想

今回は冒頭の青と草太の出会いの他、白神家の家計、亥の子祭り、告白された青、ついてない無い日、雛の従姉などが描かれました。

この作品の魅力として海の幸や山の幸を使った青の料理が上げられます。
登場する物は島という事で新鮮な魚介が野菜多く、彼女の作る料理はとても丁寧で美味しそうです。

中でも一巻に登場したアジフライは凄く美味しそうでした。

まとめ

この巻の終盤、草太が島に来た理由が明らかになります。
その理由とは婚約者にフラれたという物でした。
草太をふった彼女も今後、物語に関わって来るのでしょうか?
その辺りも楽しみです。

この作品はマンガクロスにて一部無料でお読みいただけます。
作者の小林俊彦さんのアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのSuzanne deDisseによる画像です。
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