世界は終わっても生きるって楽しい 1 ガルドコミックス
著:鳥取砂丘
出版社:オーバーラップ
廃墟の街で人間の仲間を求め旅をする少女ヤコーネ。
旅の仲間は六脚ネズミのヤゴと機械のネイ。
小人な少女のポストアポカリプスな旅路を描いた作品です。
登場人物
ヤコーネ
恐らく身長十センチ前後の少女
彼女が小さいのか、街を作った者達が大きいのかは分からない。
同じ種族の人間を探し、廃墟となり危険な生物の徘徊する街を旅している。
父の残したノートを頼りに仲間の居場所を探している。
ヤゴ
六脚ネズミ
小さな角、長い耳、長い胴を持つハムスターっぽいネズミ。
人と変わらない知力を持ち、ヤコーネの旅をサポートしてくれる旅の仲間。
胴体がににゅーと伸びる。
モフモフ。
ネイ
球形のロボット
丸い身体に大きなレンズで飛行能力を備えたロボット。
大きさはヤコーネの身体を基準にしてバレーボールぐらい。
恐らく偵察用のロボット。
地形の探査や水や食料の汚染等を調べる事が出来る。
シロズキン
シロズキンを被った人とは別の種族
顔は何となくウミウシっぽい。
ヤコーネ達には毒となる植物を食べる事が出来る。
逆にヤコーネ達が食べられる物は受け付けないようだ。
自身の影を切り離し操り、離れた場所に触手ぽい物を伸ばせる。
ソウジヤ
ル○バ
あらすじ
世界が終わり廃墟となった世界。
赤い霧に浸食され生態系が変化を続ける中、人間の少女ヤコーネは仲間を求め旅を続けていた。
旅の指針は父親の残したノート。
旅の仲間は六脚ネズミのヤゴと機械のネイ。
その日も赤い霧に追われつつ食料を求めヤコーネは巨人が作った廃墟の街を彷徨う。
ネイが示した周辺マップを頼りにダクトを進み、オカエビと名付けたエビとムカデを足した様な生き物を仕留める。
そのオカエビをディナーにしてその日はダクトの中、ヤゴに包まってヤコーネは眠りについた。
翌日、ダクトを抜け広い通路に出たヤコーネ達。
一見、危険は無いように見える通路の先、見える階段には陽光が降り注いでいた。
身を隠す場所が無い為、ヤコーネはヤゴに乗り一気に駆け抜ける事にした。
そんなヤコーネ達に天井に張り付き身体を擬態させていた透明トカゲ(ステルス迷彩)が襲い掛かって来た。
感想
恐らく人が作っただろう街、廃墟となったその街で生態系を変化させる赤い霧や危険な生物を躱し、サバイバルしながら少女は仲間と共に旅を続けていきます。
主人公のヤコーネから見れば街のあらゆる物が巨大でした。
彼女が人間なのか、それとも遺伝子操作で作られた小さな種族なのか現状では分かりません。
また、旅の途中で出会った見た目、言葉、食べ物も全て違うシロズキン達が何なのかも不明なままです。
そんな謎だらけな世界を楽しんでいるヤコーネと一緒に、冒険し解き明かしていく感覚が読んでいてとても楽しかったです。
まとめ
この巻のラスト、ヤコーネ達は仲間の居場所が分かるという管理局へと辿り着きました。
何やら不穏な空気の流れるそこでどんな情報が得られるのか、次も楽しみです。
この作品はコミックガルドにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。