人類を滅亡させてはいけません 2 ヤングアニマルコミックス
原作:高畑弓
作画:蒲夕二
出版社:白泉社
昼間、仕事で理(おさむ)が家を空ける為、幼稚園に通っているリリン。
その幼稚園でリリンに対し一人の少年が何気なく行った行為が、彼女の中に淡い恋心を芽生えさせる。
登場人物
メイヒュー
特殊作戦部隊所属の少佐
褐色の肌でロングポニテのスレンダー美人。
軍人として生きて来た為か非常にチョロい。
理の義母
明るく良く喋るおばさん
親のいなくなった理を引き取り育てた。
理の義父
白髪頭のいぶし銀おじさん
言葉は少ないが理を実の子の様に深く愛している。
家業はお豆腐屋さん。
あらすじ
リリンのお気に入りの丸い小石。
ハンカチを取り出した時、ポケットから零れ落ちたそれを拾い、手渡してくれた少年にリリンはときめきを覚える。
恋に落ちた彼女は少年と結婚すると宣言。
彼にアピールする為にアニメキャラと同じツインテールを理に所望した。
しかし、女の子の髪を纏めた事等無い理には、ツインテールはハードルが高かった。
仕方なく、出来上がったザンバラツインテールのまま、理は嫌だと喚くリリンを幼稚園へ連行した。
向かった先、幼稚園で先生である郁乃(いくの)に髪の直しを頼むも、不器用な彼女は余計にザンバラ具合を増しただけだった。
その事で絶望し泣き出したリリンの前に大家さんがバイクで通りがかる。
事情を聴いた大家さんは、リリンの髪を彼女が思い描いていた通りのツインテールに仕立ててくれた。
大満足で意中の少年の前に立つリリン。
しかし少年はリリンの変化には気付かず、興味無さそうにわかんないと返した。
そんな少年にムッとしたリリンだったが、少年はリリンを無視して郁乃の背後に忍び寄ると、彼女の胸を思い切り揉んだ。
そんな少年の行動を見たリリンの心は、一瞬で冷めきってしまうのだった。
感想
今回はリリンの恋から始まり、花火大会、もう一人のラビ―星人、海水浴、壊れたおもちゃとごめんなさい、理の両親等が描かれました。
今回は理の両親の話がとても印象に残りました。
理は本当の父親に会った事は無く、母親も八歳の時に亡くなったのか失踪したのか分かりませんが、いなくなったようです。
そんな理を現在の義父母は引き取り、実の子供として大切に育ててきました。
しかし、不器用な義父は愛している事を上手く伝えられず、また理も本当の親では無いと彼らに遠慮し素直に甘える事が出来なかった様でした。
そんな素直になれない理の心を、真っすぐなリリンの言葉と行動が変化させた様に読んでいて感じました。
まとめ
今回も素直で物怖じしないリリンが凄く可愛かったです。
あと、マッチョになったコカトリスは、なんかキモ可愛かったです。
この作品は白泉社公式サイトにて無料で試し読みが可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。