人類を滅亡させてはいけません 1 ヤングアニマルコミックス
原作:高畑弓
作画:蒲夕二
出版社:白泉社
納期に追われ徹夜明けだった会社員、川北理(かわきた おさむ、26歳)はずっと片思いをしていた持田郁乃(もちだ いくの、カピバラ幼稚園の先生)と再会。
低迷していた運気が上がって来たと喜んだ矢先、公園で兎耳でパンイチの幼女と出会う。
その尊大な態度の幼女は自らを宇宙人だと名乗り……。
登場人物
川北理(かわきた おさむ)
26歳会社員
黒髪眼鏡の子供嫌いな青年。
ラビ―星人のリリンと出会い保護、ラビ―星人が人類を抹殺し地球を乗っ取ろうと考えている事を知り、彼女の教育を試みる。
リリン
ラビ―星の王女
金髪緑眼兎耳の幼女。
尊大で我儘で元気一杯な女の子。
コッソリ偵察船に潜り込み、地球を見分していた所を理に保護される。
コカトリス
リリンの従者
丸くて喋る鳥。
持田郁乃(もちだ いくの)
理が好意を寄せる高校時代のクラスメイト
セミロングの可愛らしい女性。
現在はカピバラ幼稚園の先生。
結構抜けた所がある。
大家さん
理の家の大家
金髪で鋭い目つきの痩せ型中年女性。
ルールには厳しいが優しい所もある。
八田(はった)
郁乃の勤めるカピバラ幼稚園の経営者の息子
パリッとしたスーツを着た見るからにボンボンな男。
ある秘密を抱えている。
姫花(ひめか)
カピバラ幼稚園に通う幼児
立巻きロールの幼女。
あらすじ
理が公園で出会ったパンイチ兎耳の幼女。
彼女は男児を砂場に埋め犬の糞を食わせようとしていた。
思わず男児を救助した理に幼女は何をするッ!?と憤り鼻を鳴らす。
可哀想だろ?
そう言った理に周囲の主婦達が疑惑の目を向ける。
成人男性がパンツしか履いていない幼い女の子と何やら会話している。
現代日本ではそれだけで案件だ。
逃げ出した理を幼女は追いかけ、堪らず理は彼女を部屋へと連れ込んだ。
一体何がしたいのか?
そう問いかけた理に不気味な笑みを浮かべた幼女は、
「われのもくてきは……きさまらちきゅーじんをまっさつすることだ―――」
と可愛く叫んだ。
感想
偵察船にコッソリ乗り込み、地球へとやって来たラビ―星人の王女リリン。
偵察船が破壊され暫く帰れなくなったリリンを、人類滅亡回避と自らの過去から会社員の理が保護する。
作品はそんな所から始まり、好奇心旺盛で元気一杯な我儘娘リリンに振り回されながら、理が少しずつ家族になっていく様子が描かれるコメディです。
リリンは勝気な女の子ですが、やはり幼い少女であり両親に会いたいと涙を見せる場面もあります。
そんなリリンにかつての自分の姿を重ね、理は迎えが来るまで親代わりになろうと決意します。
一巻では理の過去は語られませんが、彼もまた親の愛に飢えていた様でした。
口では色々言いつつも理に甘えるリリンがとても可愛いです。
まとめ
二巻では偵察船に乗っていたもう一人のラビ―星人(大人)が登場する様です。
理とどんなやり取りをするのか、読むのが楽しみです。
この作品は白泉社公式サイトにて無料で試し読みが可能です。
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作画担当の蒲夕二さんのTwitterアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。