ザ・ファブル The second contact 3 ヤンマガKC
著:南勝久
出版社:講談社
普通の暮らしを望み、ミサキと結婚しレンタルおっちゃんとして働いていた元凄腕の殺し屋、佐藤アキラ。
平穏な生活を送っていたアキラだったが、関係の深い真黒組(まぐろぐみ)と紅白組(くじらぐみ)の抗争の切っ掛けを作った川萩(かわはぎ)と元カノの静(しず)が紅白組の加納(かのう)と高辺(たかべ)に襲われている場面に遭遇してしまい………。
登場人物
加納水輝(かのう みずき)
紅白組幹部
黒髪パーマの男。
海老原(えびはら)の指示で行方をくらまそうとした川萩を捕らえ、見せしめとして元カノの静に乱暴しようとしていた。
ルーマーの男
紅白組と繋がりのある暗殺組織の男
アキラが所属していた組織と同じく、その存在は謎に包まれている。
紅白組組長、松代(まつだい)の依頼で行動を開始する。
あらすじ
高辺の情報で川萩の元カノ、河上静を張っていた加納。
彼は高辺と共に姿をくらませる前に静に会いに来た川萩を襲撃、ナイフで川萩の右手を公園の地面に縫い付け、拳銃をチラつかせながら静を脅し、四つん這いにさせ、スカートを捲り上げた。
どんな罰でも自分が受ける、そう言う川萩にだからこれが罰だと加納は言う。
そんな状況に公園を通りかかったアキラが近づく。
アキラは以前、レンタルおっちゃんとして働いた際、不満を口にしていた静の事、そしてその事を話し、悔しがっていたミサキの事を思い出した。
「好きな人がね……そんな風に言われるのは……やっぱり……良い気はしないよ」
ミサキの言葉を思い出し、アキラはそっと時計の文字盤を裏返す。
「おい、おまえ」
そう言って手を伸ばした高辺にアキラは打撃を叩き込む。
一瞬で高辺を昏倒させたアキラは静に言う。
「大変やったな――でも もう大丈夫――」
その後、加納はアキラに銃を向けるが、アキラは気絶した高辺を盾にし加納に投げつけ、体勢を崩した加納の後ろに回り込み顎を打ち意識を奪った。
感想
今回は川萩と静の襲撃現場に居合わせたアキラから始まり、再び真黒ハウスで匿われる事になった川萩、動き出したルーマー、タコちゃんの家に転がり込んだヨウコ、ヨウコの恋、消された二人、ヨウコの告白等が描かれました。
第一部の時からヨウコは紳士なタコちゃんに魅かれているようでしたが、今回、とうとうその想いをタコちゃんに伝えました。
ただ、タコちゃんがヨウコに抱いている感情は、恐らく父親が娘を可愛く思う父性愛に近いものの様に感じます。
ヨウコの恋がどうなるのか、先が気になります。
一方で、この巻ではアキラの所属していた組織と同じく、闇で殺しを行う組織、ルーマーが動き出しました。
殺しから足を洗い普通に生きたい元殺し屋たちと、現役の殺し屋組織。
今後の展開が楽しみです。
まとめ
冒頭、紅白組の高辺と加納を一瞬で倒したアキラ。
相変らずバカみたい強く鮮やかで、凄くカッコ良かったです。
この作品はヤンマガwebにて一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。