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ゴールデン・ガイ 第七巻 登場人物・あらすじ・感想

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リボルバー
ゴールデン・ガイ 7 ニチブンコミックス

著:渡辺潤
出版社:日本文芸社

神奈川を支配する唐獅子会(からじしかい)の客分として神奈川は三浦市で、定食屋だった店舗を譲り受け、カフェバーとして再出発した凱(がい)たち元大仏組(おさらぎぐみ)の面々。
しかし、唐獅子会の傘下である釜利谷組(かまりやぐみ)の大石(おおいし)と森蔭(もりかげ)を健人(けんと)が返り討ちにした事で、組長の釜利谷が店を訪れ……。

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登場人物

四野見秋雄(よのみ あきお)
唐獅子会若頭、横須賀唐獅子会会長
オールバックグラサン口傷おじさん。
健人の件で店に乗り込み暴れた釜利谷に苛立ちを見せる。

関忠後(せき ちゅうご)
唐獅子会本部長、竜騎会二代目会長
オールバック口ひげおじさん。
揉め事の種である凱たちに出ていくよう促す。

説田琢(せった たく)
唐獅子会若頭補佐、説田組組長
リーゼントほくろおじさん。
唐獅子会と大仏組の過去の因縁を持ち出し、唐獅子会が全面的に凱たちを歓迎している訳ではない事を口にする。

あらすじ

健人が返り討ちにした釜利谷組組員、森蔭映太郎。
元プロボクサーの健人の右フックをもろに喰らい転倒した彼は、意識不明の状態となった。

その報復に店を訪れた組長の釜利谷は凱に宣戦布告を告げ、天井に向けて銃を発砲。
客たちが怯え逃げ出す中、釜利谷は健人を預かっている事を凱に話し店を立ち去った。

その釜利谷組に拉致された健人は、縛り上げられ組員から暴行を受けていた。
映太郎の件で怒り心頭な釜利谷は、戦争の手始めに健人に銃口を向ける。

「オヤジ! だからそいつは切り札なんですってば!! 戦争なら尚更でしょう!?」

そんな若頭の広部の言葉で、舌打ちしつつも釜利谷は銃を収めた。
その後、釜利谷は組員たちに道具の用意と、襲撃を警戒し女の所へ潜るよう指示を出した。

「人質は裏山の倉庫に移動させろ」

釜利谷の指示で健人は山中のブロックで作られた倉庫に放り込まれた。
その倉庫に、月明かりの中忍び寄る影が……。

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感想

今回は釜利谷組に捕らえられた健人のエピソードから始まり、大石の暴走、健人奪還作戦と手打ち、釜利谷組組員柿本の死、戦争再発と満里奈と拳銃、内通者と来栖(くるす)の影、茜(あかね)の狙い、健人救出と傷だらけの六人、唐獅子会と亀鶴一家等が描かれました。

今回はその中でも気が短くキレやすいですが、子分想いな釜利谷が印象に残りました。

この巻の終盤、釜利谷は凱の事を子分想いで真っすぐと評価していました。
そんな釜利谷も、作中、組員である柿本を殺害され怒りの涙を流しています。

反りが合わずぶつかり合う釜利谷と凱ですが、根底に流れるものは同じように感じました。
同族嫌悪、お互い自分を見るようで居心地が悪い。

二人が反発するのには、そんな理由もあるのかなと思いました。

まとめ

裏で暗躍し、凱を火種に唐獅子会と戦争しようとしている茜。
彼が狙う残りの埋蔵金のありかはどこなのか。
唐獅子会と亀鶴一家の戦争は本当に起こるのか。

続きが気になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらの作品は日本文芸社の公式サイトから第一話が無料で閲覧いただけます。
作者の渡辺潤さんのTwitterはこちら

※イメージはpixabayのSteve Buissinneによる画像です。
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