スーパーベイビー 2 芳文社コミックス
作:丸顔めめ
出版社:芳文社
陽キャな黒ギャル玉緒と陰キャな文学青年楽丸。
玉緒の一目惚れから始まった二人はやがて魅かれ合い付き合い始めます。
今まで運の悪かった楽丸ですが、玉緒のおかげかその運も上向き始め……。
登場人物
ジュリエット
玉緒の後輩、アパレルショップ店員
白ギャル。
楽丸の後輩、トモミツと付き合っている。
タブレット等の最新機器に強い。
いい女。
楽丸姉
黒髪セミロングの女性
医者の家系でありながら文筆業を目指す楽丸に辛く当たる。
ヴィジュアル系バンド「カジュー0%」のファン。
そのバンドの一人マナがよく黒ギャルコスをする事で、玉緒にも好感を抱く。
上原央太(うえはら おうた)
玉緒の元カレ
エリートビジネスマン。
能力は高いが尊大で玉緒を支配束縛していた。
嫌い。
あらすじ
玉緒に告白し正式に付き合い始めた楽丸。
これまでの人生、彼はツイていなかった。
完全に文系なのに理系である医者の家に生まれたり、その家が不倫三昧の父親の所為でゴタゴタしたり、その事でイラついた姉にきつく当たられたり。
そんなこんなでスッカリ諦め癖のついてしまった楽丸だったが、珠緒と付き合い始めたおかげか、最近は妙に運が良くなっていた。
その日も珠緒と二人で引いた福引で最新型のタブレットを引き当てる。
楽丸としては特賞のタブレットでは無く、一等の熊本旅行(玉緒の実家は熊本)が良かったのだが、玉緒はそんな事は全く気にしていないと笑う。
そんな二人に後輩のトモミツとジュリエットの二人が声を掛ける。
福引のタブレットの事で盛り上がり、その過程でジュリエットの言葉遣いをトモミツが咎める場面を見た楽丸は、自分と玉緒もいつかあんなふうに喧嘩して……とネガティブな想像に落ち込む。
そんな顔面蒼白となった楽丸を心配して、玉緒は飲み物を買って来るとその場を離れた。
そこに楽丸を嫌っている彼の姉が現れ……。
感想
今回は楽丸の姉の登場から始まり、長文メールと手料理、佐和と玉緒と元カレと、元カレとの再会と言葉の暴力等が描かれました。
今回はその中でも玉緒の元カレ、上原央太のエピソードが印象に残りました。
央太は過去の経緯から、再会時、玉緒や彼女の周囲の人間を傷付ける言動をくり返し口にします。
そんな央太に真正面から怒りをぶつけた楽丸が滅茶苦茶かっこよかったです。
今回の央太のエピソードは感動すると同時に色々考えさせられる物がありました。
央太のように言葉で人を傷つける事は、その瞬間は自分の憤りが解消できて言った人間にとっては心地よいのかもしれません。
ですが人に悪意をぶつければ、それはいずれ自分にも返って来るような気もします。
何より、そんな他者を傷付け貶める人の側には誰もいたくはないのではないでしょうか。
今回読んでいてそんな事を思いました。
まとめ
今回、ラストの央太にぶつけた楽丸の言葉から玉緒のセリフまでの一連の流れがかっこよすぎて、最高に泣けました。
いや楽丸、マジでスーパーヒーローだった。
こちらの作品はコミックトレイルにて一部無料で閲覧頂けます。
作者の丸顔めめさんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。