BADDUCKS バッドダックス 3 webアクションコミックス
著:武田登竜門
出版社:双葉社
組織のボス、グエンの放った刺客、ジゼル、イーサン、シンの三人に襲われたモーガンとリサ。
二人はジゼル達に追い詰められ、崖から滝つぼへと飛び込み山中で隠れ住んでいた組織の元医者マシューに拾われ、一命を取り止めた。
一方、刺客たちは二人の捜索を続けるも、発見には至らずグエンに打たれた毒によってジゼルは命を落とし、スパイだったシンは自分の組織へと逃れた。
一人報告に戻ったイーサンはモーガン達は死んだとグエンに伝え、リサの毒により肉体を消滅させ死んだ。
組織からの追跡も無くなり、マシュー達と一緒に暮らし始めたモーガン達だったが、強盗の際に車から蹴り出した警官が亡くなった事でモーガンは全国に指名手配される事となる。
指名手配犯と一緒に住む事は出来ない。モーガンは一人、マシューの家を出た。
そんなモーガンの後をリサは赤ん坊のボズを連れて追いかけた。
それから11年後、モーガンの時効まであと一年を切った頃……。
登場人物
ショーン=マイヤー
首都ラドーの市長
グエンと手を組み街を支配していた。
引退し息子のエリックに市長職を引き継がせようと考えている。
ダニー
ボズが拾った白鼠
ボズはダニーを通して死というものを理解する。
ヤン
グエンの部下
髪を金髪に染めた23歳の青年。
店の女に金を渡し足抜けさせた事でリサの血から作られた毒を打たれる。
ヤオ
グエンの部下
黒髪の21歳の青年。
彼もヤンと同様にリサの血から作られた毒を打たれた。
生き残る為、リサが消息を絶ったリチル山中でヤンと共に彼女を探していた。
オズ
モーガンの友人
借金返済の為、モーガンに金の無心をしようと彼が置き忘れた携帯に電話を掛ける。
モーガンの携帯はグエンが回収していた。
その事でグエンはモーガン達が生きていると知る。
あらすじ
11年の歳月が経ち、ボズは生意気盛りの少年へと成長していた。
あれからモーガン、リサ、ボズの三人はリチル山中のトレーラーハウスに隠れ住み、裕福な屋敷に窃盗に入る事で何とか生活を続けていた。
モーガンの時効まであと一年、それが過ぎれば不便な山中では無く、もっと自由に過ごす事が出来る。
ただ、内臓を安価な物に変えられたモーガンの体は確実に蝕まれつつあった。
11年経っても全く変わらないリサ、成長を続けるボズ、そして衰え続けるモーガン。
モーガンは自身の死が近づくのを感じながら、リサとボズとの暮らしを続けていた。
そんな平和な生活を送っていた三人の前に、リサの毒を打たれた組織の人間、ヤンとヤオが現れ……。
感想
今回は11年が経ち、山中で潜伏生活を続けるモーガン達の日々から始まり、ボズと鼠のダニーとの別れ、毒を打たれたヤンとヤオ、祭の日等が描かれました。
今回はその中でもボズと鼠のダニーのお話が印象に残りました。
鼠のダニーをボズはとても可愛がっていました。
しかし寿命の短い鼠はあっけなく死んでしまいます。
長い寿命を持つリサ、臓器を取り換えられた事で寿命を削ったモーガン、そして普通に成長を続けるボズ。
いずれモーガンはリサとボズを置いてダニーと同じく先に逝ってしまう。
彼らが家族でいられる時間は……。
エピソードを読んでいてそんな事を思いました。
まとめ
次巻はいよいよ最終巻。
モーガン、リサ、ボズ、そしてグエンにどんなエンディングが訪れるのか、読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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