漫画

ダーウィン事変 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2021年5月28日 更新日:

ライフル
ダーウィン事変 2 アフタヌーンKC

作:うめざわしゅん
出版社:講談社

人とチンパンジーの間に生まれた交雑種(ハイブリッド)。
HUMANZEE(ヒューマンジー)のチャーリー。
動物解放同盟:ALAの襲撃を受け家族や友人のルーシーが命の危機にさらされた事で、チャーリーは潜伏していたALAのリーダーであるリヴェラ・ファイアーベント(マックス:偽名)と接触。

ファイアーベントは警察に出頭してというチャーリーの要求を一旦は受け入れた風を装いつつも、車での移動中、運転していた部下のミンスの腹をナイフで刺し車外へと逃走した。

車は横転、チャーリーはミンスを救うも駆け付けた保安官補のフィルによって、保安官事務所に拘留される事となった。

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登場人物

フィル・グラハム
保安官補
チャーリーが起こした十年前の事件の事で、彼を危険視している。

リナレス
下院議員
動物の権利を守る法の成立に力を注いでいる女性政治家。
チャーリーの保護者であるハンナの協力者。
チャーリーの事に便宜を図るが、彼女はあくまで動物全体の権利とそのための法整備に重きを置いている。

ゲイル
チャーリーと同じハイスクールに通う男子生徒
黒髪の青年。
ALAの思想に傾倒し動物を殺し食べる事に強い忌避感を持つ。
学校内で活動する等、彼は行動を過激化させていき……。

あらすじ

保安官事務所に拘留されたチャーリー。
彼とは保護者であるバート達との面会も出来ない状態だった。
それにはチャーリーの現在の立場が影響していた。

人間より優れた知性を持ち、人とのコミュニケーションにもなんら問題無いチャーリーではあるが、法律は彼に人として権利を一切認めてはいなかった。

現状では彼はバートとハンナ、二人の所有物。
つまり犬や猫等のペットと同じく物扱いなのだ。
今回の拘留も事件の参考人としてではなく、証拠品として確保された形となっていた。

また保安官補のフィルが頑なな事にも原因があった。
十年前、プールで起きた事件。
それは子供同士の軽い悪戯から始まった。

子供達がチャーリーをプールに突き落とし、水に沈めた事で彼の生存本能が刺激され結果、子供達に暴力を振るった。
それを見た警護役の保安官達はチャーリーに銃を向ける。
命の危機にさらされ興奮状態だった彼は、逃走を図り、発砲した保安官の内、七人に重軽傷を負わせた後、消耗しきった所で捕らえられた。

事件は経緯を鑑み大きくなる事は無かったが、示談の条件としてチャーリーは十年間、家の敷地内から出られない生活を送る事となった。

その十年が終わり、ようやく高校に通い出した直後、今回の事が起きたのだった。

感想

今回はチャーリーの法的な立場と拘留、下院議員と保安官、ALAと殉教者等が描かれました。

作中のゲイルの主張、動物を殺し食べる事についての考え方はヴィーガンの考え方、感じ方を端的に表している様に感じました。
やがて殺され肉にされる為に育てられている家畜、ゲイルはそんな家畜に感情移入していたのでしょう。

ただ、作中語られた様に人は何か有機体を口にしなければ生命を維持出来ず、ゲイルの主張もまたエゴの様に感じました。

個人の考え方、主義や主張はそれぞれ個々人で自由だと思います。
しかし、それを人に強要する事は違う様に思います。

人はそれぞれ環境が違っていて、合う合わないはそれぞれにある様に思うからです。
強要し枠組みに嵌める事は、ある人には良くても、ある人には苦痛でしか無いという場合もあるでしょう。

みんながそれぞれ程々自由に、心地よく生きれれば、今回のエピソードを読んでいてそんな事を思いました。

まとめ

チャーリーはただ静かに人の中で生きたいだけなのに、周りが彼を放って置かない。
特にALAのファイアーベントがウザかったです。

この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読み頂けます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのIIIBlackhartIIIによる画像です。
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