漫画

ダーウィン事変 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2021年5月18日 更新日:

チンパンジー
ダーウィン事変 1 アフタヌーンKC

作:うめざわしゅん
出版社:講談社

人とチンパンジーの間に生まれた交雑種(ハイブリッド)。
HUMANZEE(ヒューマンジー)のチャーリー。
彼が人の高校に通い始めた直後、世間ではヴィーガンの過激派組織ANIMAL LIBERATION ALLIANCE(動物解放同盟:ALA)の活動が活発化して……。

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登場人物

チャーリー
人とチンパンジーの交雑種
人間以上の知能とチンパンジー以上の身体能力を併せ持つ、世界で唯一のヒューマンジー。

ギルバート・スタイン
獣医・教授
黒髪髯の男性。
身ごもったエヴァ(チンパンジー)に手術を施し、チャーリーを取り上げた。
現在はチャーリーの義父として一緒に暮らしている。
肉や魚を食べないヴィーガン。

ハンナ・スタイン
ギルバートの妻
金髪の女性弁護士。
彼女もチャーリーの義母として一緒に暮らしている。
チャーリーを特殊な存在ではなく、普通の人として育てたいようだ。
彼女もヴィーガン。
過激な連中もいる為、嫌われるヴィーガンではあるが、ギルバートやハンナは人々にそうなって欲しいと思っていても、強要はしていない。

ルーシー
チャーリーが通うハイスクールの生徒
黒髪の少女。
周囲に馴染めず街から出たがっている。
樹から降りられなくなった猫を通して、チャーリーと知り合う。

マックス(偽名)
動物解放同盟ALAの一人
目つきの怖い短髪の黒人。
組織の活動の旗頭にチャーリーを立てようとしている。

フィル
チャーリーを護衛する警官
十年前に起きた事件の事でチャーリーを危険視している。

あらすじ

十五年前、霊長類の研究者グロスマン博士が見つけた一匹のチンパンジー。
エヴァと名付けられたその個体は、チンパンジーとしてとても高い知能を有していた天才だった。

博士はエヴァに強い関心を持ち、自分とエヴァの間に子供を作った。
ヒューマンジーと呼ばれ、チャーリーと名付けられたその個体は、十五年後、高校に通い始める。

一方、その頃、ヴィーガンの過激派組織ALAは活動を活発化させ、レストラン等、肉の提供を行う店に対して無差別な爆破テロを行っていた。

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感想

馬とロバの交雑種であるラバや、ライオンと虎の交雑種ライガー等、別種の生き物が交配した場合生まれる種は、親よりも優秀な能力を持つ事があります。

この作品はそんな風に生み出されたチャーリーが、人間を観察しながら家族と友人を守る為、自分を利用しようとするテロリスト等と戦うといったストーリーとなっています。

作中、描かれるチャーリーはとても理知的で穏やかな印象ですが、時折考え方に人とは違う異質さを感じます。
それは自分の群れ、家族や友人の安全を脅かす者に対する容赦の無さに現れている様に思いました。

人と言葉を交わしながら、人間が基本的には分かっていない様子のチャーリー。
彼がルーシーという人の友人を得た事でどう変化していくのか、その辺りも楽しみです。

まとめ

今回のラスト、ALAの陰謀に巻き込まれチャーリーは犯罪の容疑者となってしまいました。
警官の中にはフィルの様にチャーリーを危険視する者もいる中、彼がどう行動するのか、先が楽しみです。

この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読み頂けます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのMarcel Langthimによる画像です。
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