スポットライト 2 アフタヌーンKC
作:三浦風
出版社:講談社
憧れを持っていた小川あやめを盗撮していた事がバレた陰キャな大学生、斎藤恭平(さいとう きょうへい)。
彼は友人の坂東とバイト仲間の江口(あやめの友人)にその事がバレ、追求を受ける事になるのですが……。
登場人物
沓掛灯里(くつかけ あかり)
ミスコン出場者
ハンサムで爽やかな青年。
自分には見た目しかないと悩んでいる。
西脇怜(にしわき れい)
ミスコン出場者
オカッパ頭の明るい女性。
YouTubeにレイチェルという名で動画を投稿している。
あらすじ
坂東と江口。
二人に詰め寄られた恭平はドン引きな彼らに、自分でもどうしてそんな事をしていたのか分からないと現在の自分の気持ちを正直に語った。
そんな恭平に江口は自分のどこが悪かったのか向き合う気が無い等、次々に正論を浴びせられる。
更にその正論でズタボロになった恭平に、彼女は撮れと更に隠し撮りを続ける様促した。
これ以上嫌われたくない。
そう言って拒んだ恭平に江口は小川に対する誠意を示せと迫った。
何故撮ったのか分からないではあやめも納得しない。
きちんと理由を思い出し、それを伝えた上で謝罪しろ。
その後、恭平は江口の指示で友人達と談笑中のあやめを再び盗撮する事になる。
そんな風にして彼女を撮る中で、恭平は安全な場所から一方的に撮ることがとても楽な事に気付く。
あやめに知られず、当然受け答えなど無い関係は自分が一切傷付く事は無い。
だがそれは何も生まないと恭平は同時に気付くのだった。
感想
今回は冒頭のあやめの友人江口の指示による盗撮から始まり、あやめへの謝罪、ミスコンの始まり等が描かれました。
その過程で恭平は徐々にミスコンの出場者からカメラマンとして認められ、動画撮影のアイデア出しから編集までと頼られ必要とされる様になっていました。
作中、カメラマンは人を撮る事に一生を捧げるというセリフが出て来ました。
恐らく発言者は被写体が主役で、カメラマンは主役を支える裏方的なニュアンスで言ったのだと思います。
ただ、撮影の現場に置いてディレクションをしているのはカメラマンであり、その時点において主役はカメラマンでモデルは素材でしかない様に思います。
また、誰もが自分という物語を生きる主役だと思います。
目立っているから主役だとかは、あんまり意味ないんじゃないかなと今回読んでいて思いました。
まとめ
今回、恭平はミスコンの撮影を通して人の外見では無く、内面に目を向け始めた様に感じました。
それによってあやめも彼に対する認識を変えた様に思います。
次巻も楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて第一話が無料でお読み頂けます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。