腸よ鼻よ 4
著:島袋全優
出版社:KADOKAWA
美少女漫画家、島袋全優(しまぶくろ ぜんゆう)さんの闘病と漫画家としての日々を綴ったギャグエッセイ第四弾。
漫画家デビューを果たし単行本もめでたく発刊された全優でしたが、潰瘍性大腸炎は彼女に常に腹痛をもたらしていました。
登場人物他
ドクターZ
全優のかかりつけ病院の外科医
全摘手術を申し出た全優の手術を担当する。
疲れによる口内炎でよく吐血している。
担当K
前任の担当Mから担当編集を引き継いだ。
作中では危険人物として地下に繋がれていた。
ガ○ダム好き。
あらすじ
漫画家デビューを果たし人気も上々と、漫画家として順風満帆なスタートをした島袋全優。
しかし連載誌が休刊する事になり、彼女の作品は雑誌からアプリに移る事となった。
だがそんな逆風の中でも彼女の作品「アンクルフロッグ」は人気を博し、めでたく人生で初となる単行本が刊行される。
だが人気が出ればそれに伴い忙しさもプラスとなる。
それは彼女の大腸を直撃し入退院を繰り返す日々を送る事となった。
発症から三年、腹痛を抱え過ごして来た全優はその痛みから解放されるため、以前から考えていた大腸の全摘手術を受ける事を決意する。
その事を家族に話し、主治医であるドクターSにも手術の事を相談した全優だったが、ドクターSは手術について今月中に決めて欲しいと彼女に求めた。
そんなに早く!?
驚く全優にドクターSは自分が別の病院に移る事を告げるのだった。
感想
今回は雑誌休刊、アプリへの移動、単行本発売、担当編集交代、大腸全摘手術の決意、ドクターSの移動、新たな医師、Sとの別れ等が収録されました。
自分は痛みには結構強い方らしく、ろっ骨を骨折した時も妙に痛いなぁと暫く放置していた事があるのですが、腹部の痛みだけは耐える事が出来ませんでした。
症状が異なるので痛みの度合いを比べる事は出来ませんが、そんな腹部の痛みを抱えながら、三年もずっと漫画家というハードな仕事をしていた事に改めて驚きを感じます。
今回はその痛みと決別する為、大腸を摘出するという大きな決断を彼女は下しました。
それと前後して担当編集の交代、主治医の移動となんでそんなイベントが連続するのを読んでいて、波乱万丈すぎると思わずツッコミそうになりました。
ちょっと時期をずらして、そういうのは来てもいいんじゃないかなぁ……。
まとめ
今回は手術直前まで収録されました。
次巻では手術を経て、大腸が無くなった後の様子が描かれるのでしょうか。
大腸が無くなったら生活はどう変わるのか、次巻もとても気になります。
この作品はGANMA!(ガンマ)で、無料でお読みいただけます。
作者の島袋全優さんのTwitterはこちら。