ノー・ガンズ・ライフ 12 ヤングジャンプコミックス
著:カラスマタスク
出版社:集英社
拡張体を制御する補助脳を自在に操れるハルモニエ。
その原盤を移植候補である荒吐鉄郎(あらはばき てつろう)、そして荒吐水素(あらはばき すいそ)。
そんな二人の実験サンプルして扱われていた一人、荒吐硫黄(あらはばき いおう)は計画を進めるベリューレンに反旗を翻しました。
かつての相棒、水素から反乱を起こした硫黄の排除を打診された十三でしたが、彼の依頼を拒否。
水素の頼みとは関係無く硫黄を止める為、十三は彼の下に向かいます。
登場人物他
ブラッド・リー
耳に拡張処理を施した情報屋
頭上半分に板状の装置を装備(恐らく集音器)した無精ひげの男。
あらすじ
ハルモニエの被験体の一人である荒吐硫黄。
彼は計画を進めるベリューレンのCOOオネストを母として慕っていた。
そんなオネストの愛を一身に受けながらもベリューレンを去ったハルモニエの適合者、荒吐水素。
硫黄は自分が欲しい物を手に入れながら、それをあっさりと捨てた水素に憤りを感じていた。
自分ならオネストの期待に応え、彼女の思い描く理想を作り出す事が出来る。
そうすれば彼女は自分に愛を注いでくれるだろう。
その為に、ハルモニエの真の適合者は自分であるとオネストに示す為に硫黄は限界を超えて、同じAHシリーズ(アラハバキシリーズ)である烏金(うきん)もろとも迫るベリューレンの兵達を彼専用の装備「真柄鐶(まがらかん)」を使い打ち払った。
感想
今回は硫黄の反乱から始まり、オネストと水素の狙い、水素により意識を封じられ失踪した十三、そして十三を探す鉄郎達の姿が描かれました。
今回、ベリューレンの目的が分かった事でハルモニエの適合者を求める理由や、並列補助脳の必要性等、色々見えて来ました。
ただ、それに何故、一度、ベリューレンと袂を別った水素が協力しているのか、その点についてはまだ謎のままでした。
思い出として語られる水素は、ベリューレンに反発し十三の様な拡張者であっても人間として扱う人物として描かれていた様に思います。
そんな彼が何故、非人道的な計画を進めるベリューレンに協力しているのか。
色々気になります。
まとめ
今回は重要な人物が出そろい、仲間にも犠牲者が出てしまい、物語はクライマックスに向かっている様に感じました。
混沌とした状況の中、十三、鉄郎、メアリー達がどう動くのか、次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品は集英社公式サイトで一部試し読みが可能です。
作者のカラスマタクスさんのアカウントはこちら。