君は放課後インソムニア 6 ビッグコミック
著:オジロマコト
出版社:小学館
夏合宿で泊った伊咲(いさき)の祖母の家。
見張り役だった伊咲の姉、早矢(はや)は丸太(がんた)の人柄を信頼し、伊咲を残して彼氏の所へ向かいました。
二人っきりで祖母宅で過ごす事になった丸太と伊咲。
まるで新婚夫婦の様な日々を彼らは送り、ある夜、丸太は伊咲に自分が夜眠れない理由を話しました。
朝が怖い、眠ったら明日が来てしまう。
明日になれば、きっと今日よりひどいことになる。
そう言って泣いた丸太に伊咲は顔を寄せ、星空の下口付けを交わしました。
あらすじ
縁側、星空の下で交わした口付け。
丸太は落ち着けと言い聞かせながら、縁側から腰を上げ海に面した裏庭へと足を踏み出す。
何か言葉にしないと、そう思い歩いていた丸太に伊咲が危ないと声を上げる。
その先、海だよ! そんな伊咲の叫びと同時に丸太は思い切り海に落ちた。
必死で海から上がる丸太を伊咲も懸命に引き上げる。
幸い怪我は無く、ホッとした伊咲はびしょ濡れになった丸太を見て声を上げ笑った。
彼女の笑いに釣られ丸太も思わず声を上げて笑う。
ひとしきり笑った伊咲はバスタオルとタライを持ってくる、そう言って腰を上げた。
そんな彼女に丸太はあのさと声を掛けた。
だが伊咲は口の前で指でバツを作り、この旅ゴールするまでは、このままで、ね。と彼に何も言わせなかった。
感想
今回は冒頭、口付けの直後から始まり、雨の日、友人達、合宿が二人っきりである事が伊咲の両親に発覚、ゴールである真脇遺跡の撮影強行、丸太の答え等が収録されました。
祖母宅での二人の様子がとても自然で将来、二人が結婚しても同じように過ごしていくんだろうな。今回読んでいて、そんな二人の未来がありありと想像できました。
ただ作中、時折描かれる伊咲がいなくなってしまうのではないかという丸太の不安。
それは恐らく伊咲の心臓の事だけでなく、彼の母の事も関係しているのでしょうが、伊咲自身、自分の命に不安を抱えているみたいで、ハッピーエンドが大好きな私としてはそこが少し気になります。
出来れば二人には全ての困難を跳ね返し無敵のまま幸せになって欲しい。
今回読んでいてそんな事を思いました。
まとめ
今回、伊咲の両親に合宿の事が知られ、両親の丸太へ印象はかなり悪くなった様に思います。
二人はキス以外、完全にプラトニックな訳ですが恐らく両親は彼らの言葉を信用しないでしょう。
無敵な二人が今後どうなるのか、先が早く読みたいです。
この作品は、小学館公式サイトで一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。