ケンシロウによろしく 3 ヤンマガKC
著:ジャスミン・ギュ
出版社:講談社
復讐目的で伝説の暗殺拳「北斗神拳」を極めようとして、何故か凄腕マッサージ師になった男、沼倉孝一(ぬまくら こういち)。
その沼倉が復讐を誓ったヤクザ、木村(きむら)は末期の癌に侵されていました。
木村を癒し病では無く自身の手で葬る為、沼倉は幸福感による癌の治癒という奇跡に賭けました。
その為、テレビ番組「モミの鉄人」に出演し復讐相手のヤクザ、木村の興味を引く事に成功した沼倉。
しかし、二度目の施術の後、木村は敵対組織によって車でかなりいい感じに撥ねられてしまいました。
登場人物
沼倉の母
和服に和髪の年配女性。
沼倉を捨て木村の妻として暮らしている。
だが彼女はある目的の為、沼倉を捨て木村に近づいていた。
中村ひろし(なかむら ひろし)/バット
オタクな青年
小太りで長髪な男性。
ファンのVチューバ―、バーチャルチカぴょんが引退した事で精神的ストレスを抱えている。
伊藤健一(いとう けんいち)
沼倉の助手、里香の専門学校の先輩
爽やかな印象の青年実業家。
マッサージ店をチェーン展開しており、ルックスのいい里香を店長としてスカウトしようとしていた。
Dr.西ヶ上(ドクターにしがうえ)
テレビ番組「モミの鉄人」に出演した医師
白髪の年配男性。
音羽大学病院病理学部部長。
西洋医学を重んじ、医学的根拠の無いツボ、気の流れといった東洋医学を軽視している。
あらすじ
敵対組織が送り込んだ車に撥ねられた木村。
癌と交通事故により彼は瀕死の重傷を負う。
沼倉は木村を救う為、必死で応急処置を続けたが、木村の意識は戻る事無く彼の部下がヤクザ御用達の闇病院へと運んでいった。
木村達が去った店の前に座り込み、沼倉は復讐について諦めかけていた。
そんな彼の前に年配の女性が現れる。
彼女は沼倉を捨てアパートを出て行った彼の母親だった。
彼女は沼倉が自分の息子である事に気付かず、一言、夫である木村を救おうと尽力してくれた事について、ありがとうと口にしその場を去った。
その言葉を聞いて全てが虚しくなった沼倉は、里香に復讐を止めると静かに告げた。
感想
今回は沼倉がどんなに努力しても、勝手に死にそうになる木村、そして母親との再会に絶望と虚無を感じ彼が復讐を諦め空っぽになる所から始まり、絶望からの再起、新たな仲間、里香の引き抜き、二度目の「モミの鉄人」、木村、また大変な事になる等が描かれました。
全体を通して言える事なのですが、沼倉はケンシロウと自分を重ねているのですが、ケンシロウをリスペクトし過ぎている為か、これはケンシロウだけど、それはケンシロウじゃない的な部分の見極めが難し過ぎて、それに付き合う里香が不憫でなりません。
まとめ
今回もラストに木村に凄い事が起きました。
でも多分、ギリギリで死なないと思います。
次巻は木村はどんな目に遭うのでしょうか……銃でハチの巣にされるとかかな……次も楽しみです。
こちらの作品はコミックDAYSにて一部無料で閲覧いただけます。
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