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魔導の系譜 コミカライズ版 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2021年9月28日 更新日:

モンシロチョウ
魔導の系譜 コミカライズ版 3 BLADEコミックス

漫画:イヌヅカヒロ
原作:佐藤さくら
出版社:マッグガーデン

小説「真理の織り手」シリーズのコミカライズ版
ゼクスは師であるレオンの下を喧嘩別れする形で飛び出し、ラバルタでは魔導において最高峰の鉄(くろがね)の砦へと戻る事になった。
しかし砦でも彼の身に流れるセルディア人の血は忌嫌われる事になり……。

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登場人物

アスター・ハート
七五小隊第三班所属の魔導士
赤毛のハンサム。
ゼクスに興味を持ち気さくに接する。

ダーニャ
七五小隊第三班所属の魔導士
黒髪お下げの小柄な女性。
以前、足を掛けられ転んだゼクスを心配し声を掛けた。

ウォーレン
七五小隊第三班所属の魔導士
黒髪短髪で大柄な男。

フィオ
七五小隊第三班所属の魔導士
金髪そばかす垂れ目な男。

ランス
アスターの護衛
金髪で精悍な顔つきの男。
剣の他、投げナイフも使う腕利きの剣士。

あらすじ

鉄の砦に戻ったゼクスは師であるレオンの教えのおかげでその血を疎まれつつも、実力は認め得られて行った。

しかし、セルディア人という理由で絡む者もいる。
ゼクスは自分の血に対する侮蔑には耐えた。
しかしレオンを侮辱した言葉に我知らず激高し、相手を殴り倒してしまった。

その事で独房に入れられ、その後、赴いた野盗の捕縛で撤退命令が伝えられず止む無く単身、野盗と対峙しこれを降す。
ゼクスだけに非がある訳ではないが、問題を起こした彼はその後、正式に七五小隊第三班に配属となった。

配属にはなったが、これまで傷付く事を恐れ人との関りを避けて来たゼクスには人とどう接していいのか分からなかった。
そんな彼の前に同じ三班に所属しているというアスターという青年が現れる。

アスターは無名で揶揄される事しかなかった師匠のレオンを認め、真っすぐに凄いと褒めた。
これまで会った砦の魔導士達とはまるで違うアスターに戸惑いながらも、彼との会話で魔導士も貴族と同様、実力ではなく派閥の力が出世を左右する事を知る。

それを馬鹿らしいと言ったアスターに連れられ、ゼクスは第三班のメンバーと改めて対面する事となった。

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感想

今回登場したアスターも本来高い地位にいる筈の人間でしたが、導脈を持って生まれた事で貴族の娘ロザリンドと同じく、いないものとして扱われていました。

この作品における蔑みの対象、セルディア人や魔導士。
彼らは為政者にとって都合の悪い存在であり、国の意思で貶められた存在です。

ただ、生まれは誰にも選べず、導脈の有無も彼らの責任ではありません。
この巻でアスターはそんな謂れのない差別を憎み、魔導士が蔑まれない世界を望みました。

彼がそれを望んだのは、彼自身が両親から存在を望まれていなかったから。
変化は虐げられた側からしか起こらない。そんな事を読んでいて思いました。

まとめ

三巻は電子書籍しか販売されていません。
紙派なので、そこだけが残念です。
もっと売れて紙の本が出て欲しい。

この作品はMAGCOMIにて一部無料でお読み頂けます。
漫画担当のイヌヅカヒロさんのアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのJózsef Szabóによる画像です。
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