おはよう少年 1 ビッグガンガンコミックス
著：礼島れいあ
出版社：スクエアエニックス
料理が趣味の高校生男子、比継理生（ひつぎ りお）。
父親が仕事で海外へ行った事で彼は従兄弟の家に居候することになる。
しかし、従兄弟の家にはキッチンが無く……。
登場人物
比継理生（ひつぎ りお）
黒髪で小柄な高校生男子
父が仕事で海外にいるため、従兄弟の家に居候している。
料理が趣味なのだが、現在、暮らしている従兄弟の家にはキッチンがなく、その欲求を満たすため早朝、依頼者の家に出向き朝食を用意し、依頼者を起こすという仕事を始めた。
報酬は許されるなら一緒に朝ごはんを食べる事と、依頼者との会話。
田中弘（たなか ひろし）
理生の従兄弟の知り合い、依頼者のひとり
無精ひげのサラリーマン。
仕事と家事、趣味に追われ睡眠不足気味。
竹屋和人（たけや かずひと）
白髪丸眼鏡の老人、依頼者のひとり
自宅前の畑で野菜を作り暮らしている。
孫娘とペットの犬との二人と一匹暮らしのようだ。
まどか
和人の孫娘
黒髪ロングの幼い少女。
理生が来る金曜日の朝を楽しみにしている。
もんじろう
和人の家の飼い犬
白い小型犬。
可愛い。
双海燈子（ふたみ とうこ）
理生のクラスメイトの女の子
ポニーテールの明るい性格の少女。
水泳部に所属しており、朝練の疲れで居眠りしがち。
門倉慎也（かどくら しんや）
理生の従兄弟
古い日本家屋に住む黒髪和装の青年。
現在、彼の住む家では母屋が無くはなれで生活しており、その為、台所も存在していない。
母屋の再建が先か、はなれに台所を増築するか思案中。
双海舟子（ふたみ しゅうこ）
燈子の母親
一つ結びロングの女性。
ライター業をしており、友人の慎也を通じて理生に仕事を依頼する。
あらすじ
朝日が顔を見せたばかりの早朝。
学生服姿の少年が自転車でとあるアパートを訪れる。
彼の名は比継理生。
料理が趣味である理生は朝、目覚ましのアラームで起きるのがつらい人を優しく起こすという仕事を行っていた。
希望があれば朝食を作り、そして許されるなら一緒に朝ごはんを食べる。
彼の報酬はその朝ごはんと、依頼者との何気ない会話。
その日の依頼者は従兄弟、慎也の知り合い、サラリーマンの田中弘。
預かった鍵で田中の部屋に入った理生は、カーテンを開け、テーブルの上に置かれていたエプロンを身に着けた。
小柄な理生に用意されたエプロンは大きかったが、気を取り直して朝食の準備に取り掛かる。
野菜を刻んでスープを仕込むと、理生はメインに取り掛かる。
卵黄とレモンでソースを作り、鍋でポーチドエッグをこしらえ、フライパンでベーコンをカリカリに炒める。
トーストの上に輪切りのトマト、カリカリベーコンを乗せ、さらにその上にポーチドエッグを置く。
最後にオランデーズソースをかければ、エッグベネディクト風トーストの完成だ。
トーストの皿にサラダとフルーツを盛り付け、コーヒーとスープも用意した理生は、疲れた顔で眠る依頼者、田中の寝室へと向かった。
感想
料理好きな少年、理生が依頼を受け様々な人達の家で朝ごはんを作り、依頼者を優しく起こす。
登場する依頼者は仕事と趣味で睡眠時間を削られている田中の他、朝練で居眠りがちのクラスメイト、燈子など、朝起きるのが苦手な人もいて、理生は彼らに優しく語り掛け、目覚めを促します。
作中、寝ぼけた田中が言ったように、お母さんな雰囲気の理生。
依頼者の一人である竹屋の孫娘、まどかはどうやら両親がおらず、祖父である竹屋と二人、暮らしている様子。
彼女が理生に懐いたのは、そんなお母さんな雰囲気があったからかなとエピソードを読んでいて感じました。
まとめ
眠るのが好きで、朝は出来るだけ布団の中にいたいのですが、この作品を読んで、少し肌寒いような透き通った朝の空気、そして日の出の陽光の暖かさを思い出しました。
この作品はガンガンONLINEにて第一話が試し読みいただけます。
作者の礼島れいあさんのTwitterアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
