今日のさんぽんた 2 ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
著:田岡りき
出版社:小学館
飼い主のりえ子と柴犬のポン太。
一人と一匹のさんぽの日々を描いたコメディ作品、第二巻。
今回は各話のタイトルと簡単なあらすじを書きたいと思います。
収録内容
10歳6月 高台
夏のある日、りえ子は昔登った高台へ登る。
そこから見える街の景色に彼女は感傷的な事を色々言うが、草に邪魔されポン太には何も見えてはいなかった。
10歳7月 空き缶
散歩の途中、何となく蹴った空き缶。
その空き缶は新商品らしく、りえ子が初めて見る物だった。
中身が気になった彼女はそのジュースが売っている自販機の捜索を始める。
12歳7月 原付
友人のみっちゃんの弟が原付に乗っているのを見たりえ子。
彼女は原付があれば便利だと、免許取得を口にするが……。
12歳7月 コミュニケーション
散歩の途中、自分に向かって激しく吠える犬をガン無視したポン太に、りえ子はコミュ障ではと危機感を抱く。
9歳7月 リード
散歩用のリードが壊れたので、りえ子は家を漁り何か代わりの紐をさがす。
数分後、彼女が持って来たのはイヤホンだった。
6歳8月 ブルブル
ポン太を洗ったりえ子。
彼女はその際に犬が行う、体を震わせ水滴を飛ばす方法に興味を抱く。
1歳8月 靴飛ばし
散歩中、靴を飛ばし裏表で行く道を決めていたりえ子。
案の定、彼女は迷子になるのだが……。
10歳8月 追跡
散歩の途中、道端でカニを見つけたりえ子。
近くに水も無いのにこのカニは何処から来て何処に帰るのか。
そんな事が気になったりえ子は、カニなんてどうでもいいポン太を連れ、カニの追跡を始めた。
9歳9月 雨宿り
シャッターの降りた軒先で雨宿りしていたりえ子とポン太。
りえ子はすぐ止むと自信満々に言ったが、雨は激しさを増していた。
9歳9月 狛犬
散歩中、狛犬を見かけたりえ子。
彼女は厳めしい狛犬が犬には見えず、犬的にはどうなのかとポン太に尋ねる。
5歳9月 右手左手
その日の散歩でりえ子は右手では無く左手でリードを持っていた。
彼女には友人のみっちゃんに言われ、気になっていた事があったのだ。
0歳9月 高台 その2
階段横の草むらを登るポン太に付き合い、高台に上ったりえ子。
その先からは街を一望出来、その事にりえ子は少し感動する。
秘密基地に出来そうだと思わずポン太に話しかけると、ポン太の体には無数のひっつき虫が付いていた。
10歳9月 塀
散歩中、ずっと続く塀に遭遇したりえ子。
彼女はその屋敷の大きさを確認しようと塀の周りを歩き始めたのだが……。
10歳9月 歩数計
受験勉強で運動不足だという友人に、りえ子はポン太の散歩で一日三万歩は歩いていると言ってしまった。
その事を実証する為、スマホの歩数計を使い検証を始めたのだが……。
10歳9月 紅葉
秋のある日、ポン太の頭に一片の紅葉が乗った。
りえ子はそれを撮影しようとするのだが……。
9歳9月 五百円玉
公園の地面に落ちていた丸い銀色の金属片。
五百円玉ではないか? そう考えたりえ子だが公園内はペット禁止で……。
8歳9月 匂い
その日、りえ子は缶コーヒーのブラックに挑戦していた。
しかしやはり苦いだけ、匂いは好きなんやけどと彼女はぼやきつつ歩く。
そうして歩くうち、りえ子の鼻はカレーの匂いを捉えていた。
10歳9月 予想
散歩の途中、アスファルトを突き破り生えている樹を発見したりえ子。
ポン太と共に彼女は幹に手を当てると、予想できんかったんやろなと感慨深げに呟いた。
9歳10月 抜け毛
抜け毛の季節、ブラッシングして出た大量のポン太の毛を、何とか有効活用できないかとりえ子は模索を始める。
9歳10月 暖
冬の気配が近づく季節、学校から帰ったりえ子は冷え切った手を庭にいるポン太で暖める。
ポン太は助かるわと言ったりえ子に、お前の為じゃないぞと心の中で呟いた。
10歳10月 アイス
風邪をひいて学校を休んだりえ子、午後になり熱も下がった彼女はアイスを求めポン太と共にコンビニへと向かうが……。
10歳10月 お願い事
成績の芳しくないりえ子は、幼馴染の康介(こうすけ)に勉強を教わろうとするのだが、コミュ障気味の彼女は康介との距離感を計りかねていた。
10歳12月 山分け
深夜、勉強に疲れたりえ子は気分転換にと、ポン太と共にコンビニへと向かう。
1歳12月 電飾
クリスマスも近づいたある日、電飾で飾り付けしている家の前を通りががった一人と一匹。
りえ子は言う、あの電飾はサンタへのメッセージであり、サンタは宇宙人なのだと。
9歳12月 しめ縄飾り
年の瀬、りえ子は年末感が無いと感じていた。
彼女的には昔はもっと街に年末感があった気がするらしのだが……。
9歳1月 ダイエット
りえ子が飲む缶のココアをポン太が見つめていると、それに気付いた彼女は言う「やっぱ太ったのわかる?」
それはポン太には分からなかった。彼はただ、自分の分は無いのかとココアを見つめていただけだ。
1歳1月 手袋
散歩の途中、手袋を片方落とした事に気付いたりえ子。
彼女は警察犬よろしく、ポン太に匂いから手袋のありかを探させようとするのだが……。
12歳4月 バイト
大学生になったりえ子は、庭にあるポン太の小屋の裏をスコップで掘り返していた。
そこには瓶に入れられた一枚の紙が……。
その紙は「星を見る会のお知らせ」だった。(りえ子は留年の知らせだと思い埋めた)
10歳9月 外食
朝ごはんは外食です。
りえ子がポン太にそう宣言し向かった先は早朝の浜辺だった。
10歳9月 宝石
ポン太の食事を終え、浜辺を歩いていたりえ子はシーグラスを拾う。
懐かしい、そう言った彼女は昔、ポン太の散歩中にシーグラスを宝石だと拾い集めた過去があった。
感想
今回はしめ飾りポン太と手袋捜索の話が個人的に好きでした。
この作品は勿論フィクションで現実とは関係ないのですが、読んでいると自分の思い出とリンクして凄くノスタルジーを感じます。
学生時代の四季の記憶、夏の暑さや冬の手のかじかみ、秋の物悲しさ、誰もいない浜辺とか……。
内容はコメディなのですが……。
まとめ
一巻では大学留年するかもと言っていたりえ子でしたが、無事進級出来た様でした。
履修は必要な様ですが……。
最後に好きなやり取りを。
りえ子:やっぱ太ったのわかる?
ポン太:それはわからない。
りえ子:正月で2キロも太ってもた。……ちゃうねん、私は太りたくて太ったわけじゃないんよ、お餅のせいや。
ポン太:じゃあ、お前のせいだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はゲッサンWEBにて第一話が無料でお読みいただけます。
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