トクサツガガガ14
作:丹波庭
出版社:小学館/ビッグコミック
中村叶、27歳、OL、特撮オタク。
母と対決し、怒りを爆発させた結果、距離を置くことになった叶。
またダミアンとも、社会人という立場上、家庭問題に介入する訳にもいかず、疎遠になってしまう。
仲間との触れ合いと、特撮の力で気持ちを持ち直した叶は、ダミアンと和解すべく、彼に借りていた本(ダゴン大全)を返却する。
叶から返却された本を開くダミアン。
そこには飛び出す絵本が挟まれていた。
絵本にはダミアン宛に、叶からのメッセージが添えられていた。
第130話 ワクワク、だよ。
あらすじ
飛び出す絵本は、ダミアンと仲直りしたい叶の秘策だった。
本には封筒が添えられており、そこには手紙と遊園地のチケットが封入されていた。
話は数日前に遡る。母から隠すために指定日配送していた段ボール(特撮グッズ)が次々と部屋に届いた。
グッズの整理を、姪っ子のちさと、兄嫁のタカちゃん(兄は二日酔いでダウン)としていた叶は、以前ダミアンから借りていたダゴン大全を見つける。
会う口実は見つかったが、お礼の遊園地のチケットが重くないか、どう渡すかに悩む叶。
そもそも、チケットは、ダミアンとの仲直りに悩む叶に、吉田さんが出したアイデアだった。
ダミアンが成人していれば、問題ないのだが、いかんせん彼は小学生、モノでつるという行為自体が不審者の行動だ。
解決策も見えぬまま、笑顔と「答えは…君の中に…!!」との言葉を残して、吉田さんと北代さんは電車で去った。
タカさんやちさと、兄と話しながらどう渡すか考える叶。
そもそもチケットを渡すから許してと言うのは、賄賂のようだし、遊園地に来てもらうには保護者同伴が必須だ。
悩む叶を他所にタカさんは買ってきた福袋を開けていた。
彼女は購入前は、中身の分かる物を買う予定であったが、結局例年どおり何が入っているか分からないタイプを購入していた。
彼女は、店員の説明が長いのと、ワクワクする物が買いたいという理由でそちらを買ったようだ。
理屈やメリットではなく、欲しいから買う。
叶も兄も心当たりがあるだけに何も言えなくなった。
気を取り直して、叶はダミアンの心に届くものを考える。
叶はちさとに、友達と仲直りした時にどうしたのか聞いた。
友達はウサギが好きだから、ウサギの形の手紙にごめんと書いて渡したそうだ。
今まで考えていたのは、全て叶の理屈や言い訳だ。
好奇心をかすめて、ワクワクをあおって、心臓をわしづかみにする。
それで初めて、言葉が届くようになる。
叶の思いは飛び出す絵本を通して、ダミアンに届いた。
叶は指令書の形で、ダミアンへの謝罪とチームD.M.A.N.の現状。
そして秘密ミッションとして、封入したチケットを使い遊園地に来て欲しいと書いた。(一人で行動せず、協力者を探す旨も書き添えた。)
ダミアンが来てくれるかどうかは、彼の心しだいだ。
部屋に帰った叶は、整理途中の段ボールと絵本を作るために散らかった部屋で、漫画に現実逃避するのだった。
感想
ダミアンとの仲直りはまだ先の話になりそうです。
今回は、路線変更したウラノガッコウ4、女性キャラを演じる男性スーツアクター、昔見た映画のエンディングが違う、洋ドラの設定、影絵前説などです。
映画でテレビとDVDで、吹き替えが違っていたりする事はたまにあります。
私もテレビでみた、グーニーズのセリフがDVDで見ると覚えていたものと違い、違和感を感じました。
どちらが良いとかではなく、最初に観たものが強く印象に残るのでしょう。
今回はドロボー猫の北代さんが可愛かったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。