台所のドラゴン 2 MFCジーンピクシブシリーズ
漫画:みよしふるまち
原作:縞田理理
出版社:KADOKAWA
ののとドラゴンの生活は概ね問題なく穏やかに進んでいました。
そんなある日、ののは突然腹部に痛みを覚え倒れてしまいます。
登場人物
オコとウコ
森に棲む小人
ののにドラゴンについて教える為、姿を見せた。
オコが見て、ウコが聞くという役割分担。
ミラン・ノヴァク
森林警備隊
森の巡回中、偶然ドラゴンを見つけてしまい、危険が無いか調査している。
問題がなければ大きく騒いだりする気は無い様だ。
あらすじ
倒れたののを救おうと、ドラゴンは家を出てフクロウを呼んだ。
ドラゴンは事情を話し、フクロウは解決方法を教えたようだ。
ドラゴンは家の近くのやぐらに向かった。
一方、ののに貰ったキノコを使い夕食を準備していたスラヴェナは、娘のラナダの上げた声で窓の外を見た。
すると、ののの家の辺りで火と思われる光の存在を確認する。
周囲は森だ。もし火事なら大変な事になる。
スラヴェナは確認のためにラナダを家において、ののの家まで車を走らせた。
移動中にも光は見えた。炎の様だがそれはすぐに消えた。
何が起きているのか理解が追いつかないまま、スラヴェナはののの家に辿り着いた。
火は見当たらず、焼け焦げた臭いも感じられない。
スラヴェナが周囲を見回していると、家の中で何かが割れる音が聞こえた。
ドアにはカギが掛かっておらず、スラヴェナは不安を感じながら家へ足を踏み入れた。
踏み込んだ家の中、彼女はテーブルの脇で割れた皿を見つける。
先程の音はこの皿が原因の様だ。
皿を手にしてそう結論付けたスラヴェナの耳に、何かが倒れる音が聞こえた。
スラヴェナは、ののを探し家を見て回った。
程なく床に突っ伏しているのの見つけ、彼女を病院へ連れて行こうと背負う。
家を出ようとしたスラヴェナは、その暗い家の中に輝く一対の光を見た。
感想
この作品のドラゴン(トカゲちゃん)は知能は人と変わりがないようです。
あらすじで書いた音や炎も、全て彼?がののを助ける為起こした事でした。(知恵を授けたフクロウも、普通のフクロウではないようですが)
ただ、現状ではドラゴンが話したりはしていないので、彼が何を考えているのかは、描かれた絵から読み取る事しか出来ません。
また今巻では小人や森林警備隊も登場し、ドラゴンも家では暮らすのが困難な程大きく成長しました。
小人がののに話したドラゴンの行く末、森の王と呼ばれる「本物」と全てを喰らう「なりそこない」。
トカゲちゃんがどちらになるのか、続きが気になります。
まとめ
単行本には原作者の縞田さんのコラムも掲載されています。
内容はドラゴンの事以外にも、作中に登場した国の風習等についても触れられています。
それによれば、ののが留学している国は現在は存在しない、チェコスロバキア共和国がモデルになっている様です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。