雨と君と 1 KCデラックス
著:二階堂幸
出版社:講談社
ある雨の日、お姉さんはダンボールに入れ捨てられていた少し変わった犬と出会います。
その犬はフリップを捲り自己アピールした後、折り畳み傘をお姉さんに差し出しました。
登場人物
お姉さん
ショートカットの猫目美人
平熱系クール美女。
犬
犬じゃなくてたぬ、ゲフンゲフン。
雨の中、芸達者で気が利く所を見込まれお姉さんに拾われた。
フリップにより会話可能。
頭に葉っぱを一枚乗せている。
獣医
カーネルサンダース似
犬の頑なに自分を犬として扱って欲しいとの思いをくみ取り、違うと分かりつつも犬という事で通した。
クラウゼラ・エラ・希依(くらうぜら・えら・きい)
お姉さんの部屋のお隣さん
恐らくハーフの少女。
小学生。
きなこという犬を飼っている。
辰雄(たつお)
お姉さんの父親
サングラスに髯のいかついおじさん。
見た目は強面だがかわいい物好きで怖がり。
ファッションセンスが独特。
禁煙中。
道子(みちこ)
お姉さんの母親
黒髪を後ろで一つに纏めて流しているサバサバした性格の女性。
あらすじ
折り畳み傘を差し出した犬を気に入ったお姉さんは、その少し変わった犬を部屋へ誘ってみた。
その誘いに乗った犬と共に部屋に帰ったお姉さん。
雨に濡れた顔をタオルで拭きつつ、スマホで犬の飼い方を検索していると、犬は持ち帰ったダンボールを器用に折り畳み片付けていた。
その後、ソファーに座っていたお姉さんに近づくと、おもむろにマジックを取りだしソファーの前に置かれたテーブルに何か書き始める。
お姉さんはそれを止め、紙に書いてねとスケッチブックを差し出した。
すると犬は左前足で器用にマジックを操り、ありがとうとスケッチブックに書き込み、それを翳して見せた。
それを見たお姉さんは、芸達者なワンちゃんねと微笑むと、続けて明日は病院に行って検査と予防注射をする旨を犬に伝えた。
それを聞いた犬は無言で小刻みに震えていた。
感想
お姉さんとたぬ、犬の日常を描いた作品です。
内容的にはツッコミの無いコントの様な感じで物語は展開していきます。
二階堂さんの美しいタッチで描かれるシュールで穏やかな世界は、読んでいるととても心が癒されます。
まとめ
こちらの作品はTwitterで見かけてファンになりました。
お姉さんは美人だし、たぬ、犬はとても可愛くて読んでいて楽しいです。
こちらの作品はヤングマガジン公式サイトにて一部無料でお読みいただけます。
作者の二階堂幸さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。