タイムスリップオタガール 7 ポラリスCOMICS
作:佐々木陽子
出版社:フレックスコミックス
自分が書いた漫画をプロの編集者が見てくれる。
友人も増え、勉強も頑張り、漫画も頑張る。
そんな感じで順風満帆に見えたはとこのタイムスリップオタク生活も、所属していた吹奏楽部を休部している事を母親に知られた事で暗雲が立ち込めます。
あらすじ
時間をさかのぼり1996年に戻ったアラサーオタク女子、はとこ。
当時は暗かったはとこだったが、それまでの経験からオタクをさらけ出す生き方を始めた事で、そういうキャラだと周囲にも認識され友人も増え、勉強も家の手伝いも頑張る様になっていた。
それもこれも、大好きな漫画があったおかげだ。
しかし、彼女の母親ははとこが自分に黙って吹奏楽部を休部し、プロの漫画家を目指している事を知ってしまう。
今まで勉強を頑張り、家の手伝いもする様になったのは、自分を騙す為だったのか?
はとこに裏切られたと感じた母は、漫画を止めろと彼女に迫る。
タイムスリップする前、前回、中学生だった時、母に同じ事を言われたはとこはそれに従い本当にやりたい事を捨てた。
だが、二回目のはとこは自分に嘘は吐きたくなかった。
ごめんなさい。
そう母親に深く頭を下げながらも、顔を上げたはとこは真っすぐ母の目を見てマンガは止めない、前と同じ人生は歩まないと宣言した。
感想
今回は冒頭の母との話し合いの他、決裂し家を飛び出してしまったはとこ、母と先生、はとこと友達等が描かれました。
今回はその中でも一回目は選べなかった、本当にやりたい事について語るはとこの姿が印象に残りました。
作中、母の言う様に夢に向かって進んでも全員が成功出来る訳ではありません。
ですが、夢ややりたい事を中途半端な状態で諦める事は、その後の人生にシコリとして残り続ける様に思います。
逆に叶わないかもしれない、それでも精一杯やったという思い出は、その人の宝物になって輝き続ける気がします。
なるべく後悔の無い生き方をしよう、今回のエピソードを読んでいてそんな事を思いました。
まとめ
この作品は次巻で完結みたいです。
はとこはどうなるのか、彼女も彼女の漫画も好きだと言ったリョータとの関係は……次が早く読みたいです。
この作品はCOMICポラリス公式サイトにて一部無料でお読みいただけます。
作者の佐々木陽子さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。