トクサツガガガ12
作:丹波庭
出版社:小学館/ビッグコミック
中村叶、27歳、OL、特撮オタク。
兄嫁のタカさんの発言により、彼らが叶の家に行ったことがあることを知った母。
それにより、母を家に上げることになってしまった。
叶の母は、叶が特撮好きであることを、幼少期より嫌悪しており、大切にしていた「てれびくん」でやきいもをされたことはトラウマになっている。(第二集、十二話)
特撮グッズで溢れかえる家をどうにかするため、叶の戦いが始まった。
第119話 決戦
あらすじ
任侠さんの店にフリフリの女の子らしい服装で現れた叶。
彼女はこれから母に会う前に、駄菓子屋の雰囲気で心を落ち着けるため店に寄ったのだった。
瀕死の心を回復させる話を、任侠さんに求める叶。
彼は戦隊モノの次回作、ファイブレイバーの話を叶にふる。
しかし、それによって彼女のHPは0になってしまった。
次回作はコメディー路線で、アイテムも宝石だ。
叶としても期待はしているのだが、路線変更=現クールの受けが良くなかったという事。
獣将王が好きな叶にとっては、辛い事実だった。
落ち込む叶に任侠さんは、数は少なくても伝わっているものあると言った。
確かに、いままで一人だった叶にも同好の士は少しずつでも増えてきている。
任侠さんとの会話で、勇気を取り戻した叶は、母との戦いに赴いた。
ブレイン(北代さん、吉田さん)の作戦を実行し、母にペースをつかませないよう立ち回る叶。
自分の意見を織り交ぜながら、母に服の趣味について認めさせたかと思われたその時、叶は母の言葉に違和感を感じる。
「あんた地味な服しかもってへんやないの」
母と会う時はいつも彼女が選んだ服を着用していた。
にも拘わらず何故、他の服が地味だとわかったのか。
メールで28日までは忙しいと言ってあった。
叶が家に不在だと母は知っている。それに母は部屋の合鍵を持っている。
まだ大丈夫と思って部屋に置いたままだった段ボール(特撮グッズ)。
「なあに、あの段ボール。」
「家に、入ったの?」
彼女の心では、母が毒濁刀を携えたゲンカの姿に映っていた。
※毒濁刀…獣将王に登場する武器、切ったものを操れる。
※ゲンカ…獣将王におけるラスボス。
感想
叶が母にひた隠しにしてきたことが、発覚したところで今回は終了です。
今集では主に叶の母にたいする、隠蔽工作をメインにお話が進みました。
内容としては、映り込み、サインの価値、プレゼント交換会、洋ドラなどです。
劇中に出てきた洋ドラがすごく面白そうでした。
洋ドラは好きなのですが、人気が出るとどんどんシーズンが増え、謎も追加され、終わりが見えなくなるところが、苦手であまり見なくなってしまいました。
スーパーナチュラルも好きだったのですが、どんどん話が大きくなっていったのが残念でした。(初期の田舎の心霊事件というノリが好きでした。)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。