トクサツガガガ11
作:丹波庭
出版社:小学館/ビッグコミック
中村叶、27歳、OL、特撮オタク。
吉田さんに居酒屋に呼び出された叶。
多分、次クールのネタバレについてだろうと、北代さんも誘い、三人で飲むことになった。
現時点で出ている情報で、次回作の予想をする遊びをして盛り上がる面々。
居酒屋からの帰り、一人の男性が現れる。
その男性は吉田さんの彼氏だった。突然のことに動揺する叶であった。
第100話 友達だよ
あらすじ
突然あらわれた吉田さんの彼氏に現実逃避してしまう叶。
吉田さんには中村さんたちに言う必要もないでしょうと言われ、ショックを受ける。
見かねた彼氏さんが、一緒に週末のショーを見に行きませんかと叶たちを誘う。
誘いを受けて四人でショーを見に来た叶だったが、気まずい感じになってしまった。
愚痴をいう叶に北代さんが、彼氏ご紹介いただくほど、長い付き合いじゃないと冷静に言う。
あんなに色々、遊びに行ったのにと言う叶だったが、落ち着いて考えると、吉田さんと知り合ったのは、獣将王が始まってから、つまりまだ一年たっていないのだ。
北代さんに吉田さんが言いたくないなら、つっつく話じゃないでしょと言われる叶だったが、少し寂しさを感じてしまう。
彼氏さんの橋渡しで、吉田さんと話すことになる叶。
吉田さんはダゴンの映画の件、ごめんなさいと叶に謝罪する。
映画の事について、叶に説明しようとする吉田さんだったが、グダグダでよく分からない。
そのうち北代さんがあることに気付く。
彼氏さんがこの前見た映画「ゴースト・イン・チャイナ」の主役、チャンに似ていると言い出した。
吉田さんも急に生き生きして、そーなんですよと言う。
その後の会話で分かった話をまとめるとこうだ。
吉田さんの計画では、
ダゴンをみる予定を変更して、ゴースト・イン・チャイナを見せる
↓
主役のチャン似の彼氏を紹介する
↓
叶の似てる~というリアクション
↓
大成功!
という流れを考えていたようだが、彼氏さんに中村さんが気を遣うし、ダゴンを観たがっているのにと、反対されたために先約があると断ることにしたようだ。
フツーに彼氏できたって言ってくれれば、この映画の人に似てるってと言う叶に吉田さんは言った。
「私、ネタバレ禁止派なんで。」
その後も、叶が不用意に発言した言葉の事をネチネチ言われる叶。
それもあって、吉田さんは叶に彼氏さんの事をなかなか言えなかったようだ。
話していくと、彼氏さんは叶に会ってみたかったそうだ。
どうも吉田さんの話には叶が友達としてよく出て来るらしい。
「あんまり楽しそうだから気になっちゃって」
「友達」
改めてそれを意識すると照れて、モジモジしてしまう二人。
たった一年だが、その一年の中にはたくさんの出会いと、思い出が詰まっている。
ショーを堪能し姿の見えない彼氏さんを探すと、彼は後方でおかしなポーズで写真を撮っていた。
そういう所も吉田さんにピッタリだなと叶は改めて思った。
感想
吉田さんの彼氏(チャン似)の件も解決し、彼も重度のチャンオタクということが分かって、めでたしめでたし、というお話でした。
今後の伏線として、吉田さんに恋するダミアンの話や、お母ちゃんに兄夫婦が叶の家に遊びに行っていることがバレる話。
その他、テレビの砂嵐の存在を知らないカナちゃんにジェネレーションギャップを感じる叶と任侠さん等が収録されています。
アナログ放送が終了して約八年(2019年1月現在)、小学生はほぼ記憶にないでしょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。