漫画完結作品

白暮のクロニクル 第八巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年5月31日 更新日:

ワイン
白暮のクロニクル 8 ビックコミックス

著:ゆうきまさみ
出版社:小学館

羊殺しを題材にした映画は、主演俳優が毒殺されお蔵入り、更に追い詰められた犯人の自殺によって、謎を残したまま終わります。

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あらすじ

11月下旬、羊殺しの犯行周期まで、あと一か月に迫ったある日、あかりは魁に、伊勢佐木町に呼び出された。

この街にかつてあった店「ぼなぁる」で魁は棗と再会し、その後彼女は羊殺しにより殺害された。

魁はあかりに棗の仇を取りたいか尋ねた。
あかりは羊殺しを放っておくわけにはいかないと答えるが、魁は社会正義の為なら付き合う必要はないと返した。

あかりは父は苦しかったと思うと話した。
父を引き取った棗の妹、綾音は死ぬまで棗の死の内容は父に話さなかった。

魁も当時の事を思い出し、綾音に恨まれていたと答えた。
羊殺しという殺人者の所為で、多くの人が苦しんだ。
あかりは皆の仇を取りたいと魁に告げた。

その後、二人で食事を取っていると、あかりの携帯に自分は羊殺しの被害者であると話した、映画のヒロイン役だった鈴川なえから話したいことがあると連絡が入った。

魁とあかりは後日、光明苑を尋ね鈴川なえと面会した。
彼女は自分が事件に遭遇したのは、昭和18年と語った。

棗が死んだのは昭和30年。羊殺しの最初の犯行は棗では無かった。
そう考え更に話を聞こうとする魁を止め、なえはあかりに竹之内の事を聞いた。

直属という訳では無いが、上司だとあかりは答え、彼を知っているのかとなえに聞いた。

彼女はそれに昭和18年から知っていると答えた。
なえは犯人が竹之内ではないかと、事件当時から疑っていると話した。

感想

今回はあかりの上司であり、魁の血分けの親である竹之内の過去が語られました。

いつも冷静で感情を表に出さない竹之内の、意外な一面が垣間見えるお話でした。
魁も竹之内も愛した人間を失っている。その事への悲しさ、犯人への怒りが感じられます。

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まとめ

今回は終盤、魁の兄を名乗る少年が二人の前に姿を見せます。
竹之内の事件と棗の事件、少年がどう繋がるのかが気になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのChristine Sponchiaによる画像です。
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