りこさんブッチギリです! 2 ヤンマガKC
著:大田均
出版社:講談社
ギャルで超一流のカットマン、りこに導かれ動き出した青空卓球部。
しかし、新たに加わったアキ以外の青空卓球部に元からいた二人、ムツとタマキは戦力として余りに頼りない様でした。
登場人物
莵道冴江(とどう さえ)
りこをライバル視して、彼女との再戦を望む少女
茶髪ロングのお嬢様的雰囲気の女の子。
全日本ジュニアの優勝者。
大食漢。
六笠三姉妹
三人とも全日本一般で入賞経験を持つ実力者。
小柄ななずな、ノッポの百合音、太っちょの蘭の三人組。
六笠さくら
六笠三姉妹の弟
三姉妹の長女なずなは、彼が天才であるとして、ムツ達も参加していた大会でさくらを本気にする相手を探していた。
あらすじ
アキを新たに加えた青空卓球部は、その日も卓球はせず屋上で鬼ごっこに興じていた。
全日本まであと二ヶ月半。
ムツは練習をせず、二時間も鬼ごっこをする事に焦りと不安を感じていた。
そんなムツにアキが鬼ごっこを始めてから、息が上がらなくなったんじゃねぇか? と指摘する。
姫野はそういう基礎練として鬼ごっこをやっている。
得意げに言ったアキの言葉をりこは楽しいからだよと速攻で否定した。
その後、りこはムツたちをプールに連れ出す。
こんな事をしてていいのかと悩んだムツだったが、夏真っ盛りのその日、火照った体を水に入れるのは最高に気持ち良かった。
次にりこは25mでのジュースを賭けた競争を提案する。
それを終えプールサイドでジュースを飲んでいたムツに、アキが話しかける。
彼女の話では、この一連の遊びはムツの事を考え作られた物らしい。
卓球台を中心とした鬼ごっこでは持久力の他、台との距離感、ステップの練習、そして水泳ではバタフライやクロール等で肩の可動域を広げ、いいスイングが出来る。
何か知らねぇが、姫野、お前のこと、めっちゃ考えてるぜ。
そう締めくくったアキにムツは偶然だと動揺しながら答えた。
そんなムツにりこが気持ち良かったか尋ねる。
はいと答えたムツに、りこは良かったと笑顔を見せ、またこよっと続けた。
ムツはりこの真っすぐな笑顔を見て、すこしポーッとしながら「……は、はい……」と思わず答えていた。
感想
今回は冒頭の基礎練から始まり、りこのライバルだった少女、そして実戦経験を積む為、参加した団体戦の様子が描かれました。
その中でも今回は基礎練の様子が印象に残りました。
どのスポーツでも基礎練習、体力作りは必須だと思います。
しかし、単調なトレーニングはやはり苦しくつまらないと感じる事も多いのでは無いでしょうか。
スポーツはプロの様に仕事としてやっている人もいますが、やはり基本は娯楽だと思います。
勝つ為には練習しないと駄目でしょうが根性論で辛い事を延々とするよりも、りこの様に楽しんでした方が続けられるし、止めてしまう人も減る様な気がしました。
まぁ、その辛さに耐え積み重ねて来たという記憶が、メンタルを支えるバックボーンになるという考え方もあるのでしょうが……。
まとめ
真面目なムツ、天真爛漫なりこ、理屈っぽいタマキ、喧嘩上等なアキ。
バラバラの四人ですが、卓球を核にして仲良く纏まっていて、読んでいてとても楽しいです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
作者の太田均さんのツイッターはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。