山怪 コミカライズ版 参 死者の微笑み ボーダーコミックス
漫画:五十嵐晃
原作:田中康弘
出版社: リイド社
山で起こった不思議な話を集めた原作「山怪」を墨絵で漫画化した作品。
今回も二巻と同様、全国の猟師や山で働く人、また一般の人が体験した山にまつわる不思議な話、怖い話が収録されました。
収録作品
今回収録された話、内容を書くのはアレなんで内容を要約した物を。
・出羽三山の狐
・鷹匠が見た光
・鷹匠が無人の山荘で遭遇したモノ
・沢の向こうの女
・山の斜面にしゃがむ人
・ツチノコ
・山の主と足の無い人
・福島の山犬
・人を迷わす山
・真っ暗な森の青い光
・痕跡を残さず消えた二人
・キノコ狩りにて
・水に導くモノ
・ナビに言われるままに
・白い山
感想
第三巻はどちらかというと怪談めいた話が多かった様に思います。
その中でも一番印象に残ったのは、沢へ魚を釣りに来た人々が出会った女の幽霊のお話でした。
話自体はとてもシンプルで、釣り人達が沢向こうに出現した女を見て強い恐怖を感じ逃げ帰ったという内容なのですが、五十嵐さんの絵が怖すぎてそのページを極力開きたく無くなる程でした。
なんでしょうか、分かりやすい例えで言えば、まんが日本昔ばなしのトラウマ回レベルと言えば分かってもらえるでしょうか。
見るたびに背筋に悪寒が走る、けど何故か見たくなる、でも見ると怖い。
そんな感じの絵でした。…………もっかい見たけどやっぱ怖い。
まとめ
一巻、二巻は怖いというよりは不思議な話や動物の話が多くそれ程恐怖は感じませんでした。
ですが三巻は幽霊の話が多く、墨絵がマッチしすぎていて凄く怖かったです。特に沢の女……彼女、目がいっちゃてるんだもの……。
この作品はコミックボーダーにて一部無料で閲覧可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。