妻、小学生になる。 7 芳文社コミックス
作:村田椰融
出版社:芳文社
母親である千嘉(ちか)に万理華(まりか)の中に圭介(けいすけ)の妻、貴恵(たかえ)の意識がある事を伝えた圭介達。
もちろん千嘉はそんなオカルトめいた話を最初は信じませんでしたが、最終的に万理華の変化を自分も感じていた事で圭介達の話を信じました。
そして彼女はその上で娘である万理華との暮らしを望み、万理華もそれを受け入れました。
問題のあった千嘉と万理華の関係も回復の兆しを見せ、一件落着した直後、今度は圭介の娘、麻衣(まい)の付き合っている蓮司(れんじ)が圭介の家を訪れ……
登場人物
貴恵の父
角刈りで白髪の陽気な男性。
貴恵に紹介された圭介をニコニコと快く受け入れるが、圭介が帰ったあと落ち込み号泣していた。
あらすじ
娘が彼氏を家に連れて来る。
男親であればショックを受け、激昂する者もいるだろうシチュエーション。
蓮司が釣った魚を麻衣に渡そうとした事で、図らずもそんな状況になってしまった新島家。
だが圭介はうろたえた様子も見せず、蓮司を家に上げ表面上はニコニコと笑いながら当たり障りのない質問をし、それに蓮司は簡潔に応えていた。
会話の続かないぎこちない空気が流れる中、蓮司は用事がある事を圭介に告げ新島家を後にする。
麻衣は何の問題も起きず圭介に恋人を紹介出来た事を喜ぶが、台所に戻ると圭介は家族の写真を見つめながら暗いオーラを身に纏っていた。
蓮司の前では平然としていた圭介だったが、彼も他の男親と変わらず娘に恋人が出来た事実に強いショックを受け、打ちのめされていたのだった。
感想
今回は冒頭の蓮司と圭介の出会いから始まり、バレンタイン、千嘉と万理華と圭介で遊園地、蓮司と新島家で船釣り等が描かれました。
今回、印象に残ったのは冒頭の蓮司と圭介のお話でした。
娘が恋人を連れて来る、父親にとってそれはやはり別れを想像させるのでは無いでしょうか。
見守り育てて来た大切な子供が別の男性に奪われる。
自分の庇護下にあった者が自分から離れ別の者と一緒になるのは、恐らく体の一部が無くなる事に似た喪失感なのでは無いでしょうか。
家から誰かが消える、それは死程大きな物ではなくとも、それに近い感覚なのかもしれません。
今回、圭介と思い出の中で語られた貴恵の父を見ていて、そんな事を思いました。
まとめ
今回のラストでは蓮司が思い続けている海に消えた人が、彼が結婚したいと思っていた女性である事を麻衣は知ってしまいます。
麻衣の想い、また最近、酷く眠いという貴恵の事、どちらもどうなるのか非常に気になります。
こちらの作品はピッコマでも一部無料で閲覧できます。
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お読みいただき、ありがとうございました。