漫画完結作品

アルキメデスのお風呂 3

投稿日:

銅鍋
アルキメデスのお風呂 3 まんが王国コミックス

著:ニコ・ニコルソン
出版社:ビーグリー

父に認めて欲しいと唐揚げを持ち実家を訪れた陽子(ようこ)。
しかし彼女の父親は陽子が恋心を抱くオカッパ王子大池(おおち)も認めた唐揚げを、食べもせずに拒絶しました。
自分はやはり必要ないのだ。そう思い彼女は店を飛び出します。

後日、A-PARCの食堂に戻った陽子は人に必要とされよう、大池に認めてもらおうと張り切るのですが、大池はハンカチを落とした陽子を唐揚げさんと呼び、彼女に唐揚げ以外の価値が無いと思わせました。

更にその事を尋ねた陽子に、あなたがそう思うならそうなんでしょうと突き放します。
その事でショックを受けた陽子は過労も重なり倒れてしまいました。

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登場人物紹介

猿場透(さるば とおる)
A-PARC副センター長
目と髯が特徴的な男性。
岐阜で開催される国際会議の懇親会に日本の家庭料理を出したいと陽子を向かわせる。

浜松人(はま まつひと)
神岡素粒子国際会議 準備スタッフ
丸眼鏡の青年。
会議に向かった大池と陽子を出迎え、陽子に飛騨を案内した。

エミィ・ゲッパード
素粒子物理学、宇宙論、ひも理論を専門に研究する学者
大池とは旧知の仲の金髪ロングの美人。
日本語はべらんめぇ口調で話す。
原子を構成する素粒子の中に消える物ある事から、別次元の存在を学者たちは想定した、彼女はそのより高次元の存在を求め研究している。

あらすじ

過労とショックで倒れた陽子だったが、幸いたんこぶを作っただけですんだ。
そんな陽子に上司の小柴(こしば)は食堂の黒字化で出来た資金を使い、調理器具の新調を打診する。

陽子は以前から気になっていた揚げ物用の鍋が小さい事を告げ、結果、陽子の唐揚げの大ファンである大池と二人、かっぱ橋に鍋を買いに行く事とあいなった。

材質の熱伝導率に拘る大池と共に、無事、銅の大鍋を購入した二人。
その鍋と揚げ物用の油を一人で抱えた大池は、手伝う事を申し出た陽子の言葉を捻って痛めてはいけないと拒絶した。

それが自分を気遣って出た言葉では無いと分かっていても、陽子の心は暖かくなる。
その後、理系の大池は限界を超え、喫茶店での休憩を陽子に提案した。

大池と共に喫茶店に入り、お茶と食事をしながら彼と話す。
話は陽子が大池の意見を何故そこまで重要視するのかという事になり、先日陽子が倒れた事も自分の言動が引き金だった様に思うと大池は語った。

何故か?

その大池の言葉に陽子は分かりませんか?私の気持ちがと聞き返した。
大池は人の気持ちはわかりません、不確定要素が多すぎて数式にも出来ないと淡々と答える。

「好きだからです」

無意識に無防備に陽子は自分の気持ちを口にしていた。

感想

今回は陽子が無意識に行ってしまった告白から始まり、大池の恋についての考察、そして岐阜での素粒子国際会議の様子とエミィの登場が描かれました。

告白については、大池はそもそも恋愛感情という物が理解出来ない様で、恋について陽子自身に何なのか聞く始末でした。

また、今回登場したエミィの失敗についての言葉が印象に残りました。
彼女は失敗を失敗で終わらせず、次に進む為の礎にしていました。

何故失敗したのか、成功する為にはどうすればいいのか。
そんな風に考える事で失敗は無価値では無くなると彼女は陽子に語ります。

人は生きていれば失敗や間違いを犯す生き物だと思います。
それは揺らぎを持つ生物なら当然の様に感じます。
間違ったら終わりでは無く、間違ってやり直して前に進む。

そんな風に生きていきたいなぁと、今回作品を読んでいて改めて思いました。

まとめ

この巻の終盤、陽子は食材を得る為、雨の中、山中の会議場を飛び出し川に転落してしまいます。
助かりはしたのですが、その事で大池は珍しく感情を荒げました。

次巻は最終巻、陽子の恋がどうなるのか読むのが楽しみです。

こちらの作品はマンガZOROにて現在三話まで無料で閲覧いただけます。
作者のニコ・ニコルソンさんのTwitterはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのGrégory ROOSEによる画像です。
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