ゴールデン・ガイ 2 ニチブンコミックス
著:渡辺潤
出版社:日本文芸社
先代組長大仏勇(おさらぎ ゆう)を殺したのは当時若頭だった茜恭介(あかね きょうすけ)では無いか。
そう考えた凱(がい)は茜組に乗り込み茜を拉致する事に成功します。
茜を拘束し山奥の小屋で銃を片手に尋問した凱は、茜の口から先代を殺したのは自分だと証言を得る事に成功します。
しかし、大仏組の現若頭、高倉(たかくら)の裏切りで凱は胸を撃たれてしまいました。
登場人物
妙子(たえこ)
大仏組若頭、高倉の妻
心臓に病を抱えている。
治療には移植が必要なようだ。
あらすじ
高倉の裏切りにより小屋の床に倒れた凱。
茜は高倉から銃を受け取り凱の息の根を止める為、更に銃弾を撃ち込んだ。
その後、銃を投げ捨て高倉に死体の処理を任せ、茜は凱に撃たれた足を引きずりながらその場を後にした。
場面は変わって組員の薬師寺(やくしじ)が入院している病院。
同じく組員の吉平(きっぺい)が高倉を殴りつけていた。
高倉は凱を裏切っていただけでなく、組員の将太(しょうた)の死にも関係していた。
高倉は金の為に将太の足取りを茜組に流していたのだ。
将太が殺されたのは高倉の所為だ、そう憤る吉平を宥め若頭補佐の内藤は裏切りの理由を尋ねる。
彼が大仏組を裏切った理由。
それは高倉が溺愛する妻の妙子にあった。
妙子は心臓に難しい病気を抱えており、助ける為にはアメリカでの移植手術が必須だった。
だがそれには莫大な費用がかかる。
金を借りる当ても無く、思わず茜の提案に乗ってしまったのだ。
「たまに連絡するだけの約束だったんだ……それが、まさか……こんな……」
そう呟いた高倉に「でも……オレを殺さなかったろ?」と声が掛かる。
声の主はベッドに寝ていた凱だった。
感想
今回は高倉の裏切りの理由から始まり、表向き死んだ事になった凱の動きと、返り討ちにされ欠けていく大仏組の組員達、そして絵を描いている茜組の若頭、綾瀬悠真の目的が描かれました。
幕末物、やくざ物は観ると面白いとは感じるのですが、好きになったキャラがドンドン死んでいくのが辛い所です。
重要な人物だと思っていた人が余りにもあっけなく死ぬ。
リアルという意味では現実でもそうでしょうし、物語の構成上しかたのない事だとは分かるのですが、やはり生きていて欲しいなぁと甘い事を考えてしまいます。
この巻でも好きだった人物が死んでしまいました。
物語が結末を迎えた時、凱の周りには何人残っているのか、そもそも凱は生き残る事が出来るのか。
読んでいてそんな事を思ってしまいました。
まとめ
今回、凱は大仏組の事務所を上位組織である亀鶴一家に預けました。
それにより埋蔵金の有無は程なく分かりそうです。
埋蔵金は本当に事務所に隠されているのか、先が気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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